いよいよ給与の半分以上が天引きされる時が近づいたな...
— op rosedust 一都民 (@oprosedust) 2017年11月10日
サラリーマンの経費縮小案 財務省はつきあい費として月978円提示 | マネーポストWEB https://t.co/3LPDmtWjpT
■衣料品:2万1387円(月額1782円)
■身の回り品:1万2336円(同1028円)
■理容・クリーニング:1万1539円(同962円)
■新聞・書籍:3万9321円(同3277円)
■小遣い:15万3786円(同1万2815円)
■つきあい費:1万1741円(同978円)
――など合計約25万円とされている。
先日ツイッター上で色々と出回ってきたお話。一次ソースが確認できたので読んでみたけど、何か色々ともやっとする話ではある。
今件はサラリーマンの経費縮小案 財務省はつきあい費として月978円提示 https://t.co/p976KainLC がトリガー記事で、元々の資料は第13回 税制調査会(2017年10月23日)資料一覧 https://t.co/kmbkbTd80V の財務省説明資料(所得税) pic.twitter.com/TzQFI8g99a
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月10日
一次データは家計調査の年次最新版2016年分の家計収支編・二人以上の世帯・第4-3表 年間収入五分位階級別1世帯当たり支出金額,購入数量及び平均価格・二人以上の世帯のうち勤労者世帯(支出金額)。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月10日
「つきあい費として月978円」とありますが、これは「親睦又は交際的要素のある会費」の費用です。「こづかい」は月1万2815円...ってこれも安いな。こづかいのうち使途不明の金額だけを経費として対象にしてるのですね。交際費は経費として一切計上されていない。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月10日
家計調査の項目の限りでは「給与所得者の勤務に関連する経費ではないかと指摘される」とありますが、その見極めが甘い気がします。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月10日
以上、精査結果おわり。
経費縮小云々の話はさておくとして(別の人が精査するだろうし)。提示されているサラリーマンの経費に関する試算の一次ソースをあたったのがこれ。税制調査会で財務省が提示した資料で、基資料は家計調査の年次ベースの直近データにおける、二人以上世帯のうち勤労者世帯の年平均額。
インパクトが大きく注目された「つきあい費として月978円」ってのは、交際費云々ではなく「親睦又は交際的要素のある会費」。要はサークルとかクラブの会費。つきあいにかかる経費全部で月1000円以下ってわけじゃない。
他方、経費対象項目について「勤務に関連する経費ではないかと指摘される支出品目を幅広く抜き出し」とあるけど、その根拠があいまいだったりするんだよね、これ。どこにその裏付けがあるのかな、と。衣料品にしても、最高年収階層でも年4万円ってのはかなり首を傾げる設定ではある。
経費ってのはその行動をするのにあたって必要な出費であり、その行動をしないのならば払わなくてよかった、買わなくて済んだもの。サラリーマンならば革靴とか背広の類は当然該当するし、調髪薬とかも必要になる。
経費の見極めが随分とザルな気がするのは当方だけではあるまい。財務省の人たちは自分達の個人としての日々の出費について、どのような思いを抱いているのだろうか。
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