「つきあい費が月978円」という話

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財務省が算定したサラリーマンの必要経費の内訳(年額)はとんでもない水準だった。


■衣料品:2万1387円(月額1782円)
■身の回り品:1万2336円(同1028円)
■理容・クリーニング:1万1539円(同962円)
■新聞・書籍:3万9321円(同3277円)
■小遣い:15万3786円(同1万2815円)
■つきあい費:1万1741円(同978円)

 ――など合計約25万円とされている。


先日ツイッター上で色々と出回ってきたお話。一次ソースが確認できたので読んでみたけど、何か色々ともやっとする話ではある。


経費縮小云々の話はさておくとして(別の人が精査するだろうし)。提示されているサラリーマンの経費に関する試算の一次ソースをあたったのがこれ。税制調査会で財務省が提示した資料で、基資料は家計調査の年次ベースの直近データにおける、二人以上世帯のうち勤労者世帯の年平均額。

インパクトが大きく注目された「つきあい費として月978円」ってのは、交際費云々ではなく「親睦又は交際的要素のある会費」。要はサークルとかクラブの会費。つきあいにかかる経費全部で月1000円以下ってわけじゃない。

他方、経費対象項目について「勤務に関連する経費ではないかと指摘される支出品目を幅広く抜き出し」とあるけど、その根拠があいまいだったりするんだよね、これ。どこにその裏付けがあるのかな、と。衣料品にしても、最高年収階層でも年4万円ってのはかなり首を傾げる設定ではある。

経費ってのはその行動をするのにあたって必要な出費であり、その行動をしないのならば払わなくてよかった、買わなくて済んだもの。サラリーマンならば革靴とか背広の類は当然該当するし、調髪薬とかも必要になる。

経費の見極めが随分とザルな気がするのは当方だけではあるまい。財務省の人たちは自分達の個人としての日々の出費について、どのような思いを抱いているのだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月11日 07:38に書いた記事です。

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