DeNAのWelqがあれだけ大きな問題となるのなら、今回の厚労省のインフルエンザに関わる通達報道で、インフル対抗薬が異常行動と関係があるように記述した各報道は、少なくとも同等、むしろそれ以上に大きな問題としなければならない気がするのです。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月27日
先日の【インフルエンザに関する厚労省の追加指針通達は、やはりインフル対応薬とは関係のない話だった】の話に関連する形で。厚生労働省の正式通達発表から2日経過したけれど、この正式通達に関わる報道はちらほら見られたものの、事前に報道された記事の中で「インフルエンザの対抗薬と異常行動が関係あるので、厚労省がもっと注意深く対応するように通達出すよ」的なものに対するお詫びの類は一切見られない。てへぺろすらない。
元々インフルエンザの対抗薬と異常行動の関係について少しでも学んでいる人ならば、現状では関連性は確認できていないし、むしろ対抗薬を使おうが使うまいが異常行動が生じえることが分かっているので、「対抗薬を使うと異常行動が起きうるのでヤバい、使うな」的な話はよろしくないことは理解できているはず。にもかかわらず、複数の報道機関であのような話が出て、しかも訂正やら謝罪の類はまったくない。
少し前にDeNAのWelqが大きく取り上げられ社会問題化したのも、医療方面の情報であり、それを相応の権威あるところが情報発信(プラットフォームを貸しただけという言い訳もあったけど)したところに問題があった。今件は新聞社自身の情報発信であり、投稿記事ですらない。しかも官公庁の名前を使い、さらに訂正も謝罪も一切ない。これぞダブルスタンダード以外の何物でもない。
それともアレだろうか。新聞社やテレビ局が伝えるものは「報道」だから、間違ってもミスリードしてもお構いなしなんだろうか。では「報道」とはいかなるものなのか。残念ながら統計数字的なものが関わって来ないので、例の専門家の場所では記事にできないけど、医療関係者によるツッコミがもう少し強い形で出てもいいような気もするのだけどな。
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