指名制のリストラができない事で何が起きるか

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今件は欧州の失業率を精査していた時に色々と考えていた内容であって、スマートにまとめられていたのでざくっと覚え書きということて。指名解雇ができないのは労働者の権利を守るためだ云々ってのが大義名分としてあるのだけど、結局それで守られたのは誰だったのか、代わりに失われたのは何だったのかと考えると、効果としてはいわゆるポリコレ棒の性質と同じく、「かわいそうに見えるモノを大騒ぎして保護する行動で、自分達の発声を正当化させて権威づけさせる」だけだったんじゃないかな、と。


指摘されている通り人件費は削減できるから、短期的な財務上の状況改善は成される。でも本質の業務の遂行上は技術・ノウハウ・経験、そして何よりも人財が失われてしまう。ダイエットのために脳を取り出すってのと同じレベル。

何しろ「通常の退職より条件良くするから辞めてくれる人いないかな、会社がヤバいから」と言われれば、他社でも通用する、優遇されるような能力を持つ人から辞めていく、そうでない人はしがみつくのは道理ではある。結果としてふるいに落とされたのはむしろ優秀な人たちで、残っているのは以下略な能力の人と、会社に忠実なだけの人。

「雇用の流動化」というと親の仇のように反発する人も少なからずいるけど、それで会社そのものが立ち行かなくなるんじゃ本末転倒だよな、と。それとも自分自身が良ければ社会全体は傾いても別にかまわないとか?

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このページは、不破雷蔵が2017年11月 4日 07:30に書いた記事です。

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