実は最大の問題が「日本型リストラ(早期退職制度)で優秀な人材が流出した」ことだったりする____ https://t.co/N9OPeaQTot
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
日本型リストラってのは、指名解雇が認められない為に「退職金を割り増しして希望退職者を募る事で人員削減を実行する」手法ね。「事業縮小等で不要になった人員を割り増し退職金渡して人員整理する」指名解雇が違法なので、デフレ対応のコスト削減で、日本企業はこぞって日本型リストラした。 https://t.co/MeciH2PFxY
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
今件は欧州の失業率を精査していた時に色々と考えていた内容であって、スマートにまとめられていたのでざくっと覚え書きということて。指名解雇ができないのは労働者の権利を守るためだ云々ってのが大義名分としてあるのだけど、結局それで守られたのは誰だったのか、代わりに失われたのは何だったのかと考えると、効果としてはいわゆるポリコレ棒の性質と同じく、「かわいそうに見えるモノを大騒ぎして保護する行動で、自分達の発声を正当化させて権威づけさせる」だけだったんじゃないかな、と。
日本型リストラだって人員整理だから、割増退職金分だけコストは一時的に増えるけど、人件費圧縮されるので目先の業績は急速に改善する、ある意味すごくよく効く劇薬。同じ商品を少人数で作ればそりゃコスト減って安売りできるわ...それが実は麻薬だと気がつかなかっただけでね。経営陣が楽をしたツケ。 https://t.co/iRGrYoeZ0k
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
急速に進むバブル崩壊とデフレに対応する為、日本企業の多くが早期退職制度を導入し人員整理に励んだ。いつの間にか「人員整理=リストラ」ってイメージが定着した。リストラって本来事業の再構築なはずだが...そして多くの日本企業は見えない競争力カードを墓地に捨て、コスト削減カードを手に入れた。 https://t.co/cjiwZvYLXV
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
短期的には確かに業績回復効果があった。でもその後日本企業の多くが商品開発力や製造能力を落とし、生産性維持の為にブラック状態が慢性化していく。これ「優秀で生産性の高い社員、技術力のある社員らがこぞって辞めていった結果」なのよ。日本型リストラでは会社にとって必要な人材から辞めていく。 https://t.co/cjiwZvYLXV
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
なぜ日本型リストラでは会社にとって必要な人材から辞めていくのか、理由は単純。「今辞めても別の就職先をすぐに確保できる人から早期退職制度活用して転職する」から。当然だけど、すぐ転職先確保できる=他の企業も欲しがる人材なんだから、企業からしたら「辞めて欲しくない人材」でもあるわけで。 https://t.co/yEHUKFiNMz
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
他企業でも通用する能力ある人材、それは事務能力だったり企画力だったり技術力だったり...定年に近い人も「バブルで貯めた金もあるうちに割増退職金貰って早期リタイヤするか」という感じに。かくして、企業からは戦力が流出していった。因みにこういった優良人材の受け皿としては当然多くの外資系も。 https://t.co/WVrbDMncLA
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
早期退職制度は「J2に落ちたサッカークラブから、他チームに移籍できる選手がどんどん流出し、残されたチームが大幅戦力ダウン」と似た状態。早期退職に応募しない人は会社に愛着が有る等の理由がある人と、転職先確保できない人。早期退職制度は「優秀な人材に餞別渡した上で大赤字で放出」する事。 https://t.co/9bYwTTPY7R
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
日本経済にとって雇用流動化は重要。雇用硬直化したまま雇用調整しようとすると、結局「日本型リストラ→不足分は単純派遣で埋合わせ」という形が、景気や業績で雇用量を調整したい経営者にとって最も楽だから。だからこそ単純派遣を禁止したうえで、金銭解雇を緩和する等の雇用改革がどうしても必要。 https://t.co/eq3EXtmVkl
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
ちなみに神鋼の問題や三菱重工の豪華客船問題も、リストラによって技術やノウハウが継承できなかったという側面もある。日本型リストラは、ほんと害にしかならない____
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2017年10月27日
指摘されている通り人件費は削減できるから、短期的な財務上の状況改善は成される。でも本質の業務の遂行上は技術・ノウハウ・経験、そして何よりも人財が失われてしまう。ダイエットのために脳を取り出すってのと同じレベル。
何しろ「通常の退職より条件良くするから辞めてくれる人いないかな、会社がヤバいから」と言われれば、他社でも通用する、優遇されるような能力を持つ人から辞めていく、そうでない人はしがみつくのは道理ではある。結果としてふるいに落とされたのはむしろ優秀な人たちで、残っているのは以下略な能力の人と、会社に忠実なだけの人。
「雇用の流動化」というと親の仇のように反発する人も少なからずいるけど、それで会社そのものが立ち行かなくなるんじゃ本末転倒だよな、と。それとも自分自身が良ければ社会全体は傾いても別にかまわないとか?
コメントする