右派とか左派とかリベラルとか保守とかいう、従来のカテゴライズがすでに通用しなくなっているのが昨今のあれこれを見た率直な感想。米国のPewResearchでも頭を抱えてる。日本での若年層への分析記事も、都合の良いように若年層をリベラルとか保守扱いしてごちゃごちゃ。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月4日
先日記事にした......というかまだ掲載はしていないけど、米国の民間調査会社PewResearchCenterにおける民主主義をはじめとした政治体系に関する調査結果の中での話。ある政治体系を支持するか否かの分析で、右派と左派では大きな違いがあるとの話が出ていたんだけど、国によって右派左派の定義が色々とごちゃごちゃになっており、注釈が結構な量になっていたのが印象的だった。米国自身ではそういう仕切り分けがないので、民主党支持者≒リベラル≒左派、共和党支持者≒保守≒右派と定義付けていたけど、かなり無茶な話。いや、民主党支持者はリベラル的な考えをしているのが多いってのは事実だけど。
日本でも先日の選挙の結果を受けた解説記事で、若年層はリベラルだとか、他方では保守だとか定義づける分析記事があり、いったいどっちやねん、というツッコミをしたくなる。結局どうでもいいんやな、と。
というよりはむしろ。左派と右派、リベラルと保守といった形で、何らかの考え方を二極化する仕切り分けに無理というか限界が来ている気がする。それぞれの定義そのものもかなりあいまいになっているし、少なくとも一昔前までになされていた分類は、今ではもう意味を成さないのではないかな。ちょっと前まではリベラルといえば新しい社会に向けた絶対正義的思想方向性を持つものとして評価されていたような気もするけど、先の米大統領選で一気に化けの皮が剥がれてしまったという気がする。
例えるならRPGにおけるキャラの仕切り分けをHPだけで見るのはどうよという感じ。シミュレーションなら武将の1パラメータだけで良し悪しの判断はできないよ、的な。俯瞰的、多角的に物事を見る必要があり、また分類もそう単純なものではないのだなあ、と。
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