「ネットは見知らぬ人とのつながりが生じるので危ない」というけれど

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先日の某重大事件でLINEやらツイッターが連絡ツールとして使われたことを受けて、知識人や有識者らがネットのコミュニケーションツールは危ない、見知らぬ人と連絡が取れてしまうから的な話をドヤ顔で続けている。まぁ、炎上商法みたいなものだから放置しておけば...とも思うのだけど、やっぱりつっこみを入れておかないと、それが事実ってことで固定されてしまうし、それはちょいとシャクだよな、と。

当方は実際にはやったことはないのだけど、色々な資料で確認した限りでは、指摘されているような、ペンフレンド募集の話が日常茶飯事的になされていたのは間違いない。今は絶対あり得ないけど、昔の同人誌では作り手の住所や本名が巻末にガッツリと書かれていたってのも有名な話で、これもまたつながりを求めていたってところから。コミュニケーションの様式が今とは随分と異なっていたのだよね。

ちなみにペンパルという言い回しも使われていたけど、これはペンフレンドと同じ。pen palと書いて、文通友達を意味する。一昔前まで大きな社会問題化した出会い系サイトは、元々はアダルト系のものではなく、ペンパルの電子メール版における相手探しのためのマッチングサイト的なものだったんだよねえ......とか、調べると色々と歴史の流れがつかめて興味深い。

結局のところ、昔と今とで媒体が変わっただけの話。人の行動性向・需要に違いは無し。先の「ネット時代だから遠くの人とつながってあぶない」は印象によるものか、新しいものを理由にして叩けば受けると思っているのか、単なる騒ぎたいだけのお話。例の「最近青少年犯罪が増えている」と同類なんだよね。

まぁ、文通と比べてハードルが下がっているので利用者が増え、確率論的にイレギュラーが発生する数が増えるのは当然ではあるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月10日 07:48に書いた記事です。

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