「大地震が来て壊滅するぞ」と語る本人がその場を動かない不思議

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例えば経済的軟調さとか物価高といった、ある程度自身で防衛ができるものとかリスクを軽減できるものに関しては、その対応にかかるリソースと、リスクが体現化した時のデメリットに発生確率をかけて期待値を算出し、どちらがより損をしないかを勘定して、対応することができる。賞味期限が数年前に切れた100円の缶ジュースを飲むか否かの判断の際に「100円分のジュースで得られる満足感、勿体なさをクリアした自負」と、「ジュースを飲んで腹を壊し、体調をおかしくしてしまう、さらには服薬や入院が必要になるかもしれない」×「飲用でそれらのリスクが生じる確率」を計算して、飲むか否かを決めればよい。まぁ大抵は「100円程度でリスクを犯してたまるか」で廃棄なんだけど。

一方で今件指摘されたような事案は、自分ではリスク軽減は不可能に近い。年中宙に浮いている特殊な住宅に住むとか、放射線防御装置を完備した住宅に住み、外出時は放射線を防ぐタイプの防染服を着こなすとかぐらいしか方法が考えられない。一番楽で確実なのは、騒いだ地域から別の場所に移動すること。でも騒いだ界隈は一切そのような動きをしていない。なんでだろう。

それを考えると、かの報道やお騒ぎは、単に自己満足やら承認欲求やらガセネタ・妄想での商売のためのモノでしかないことが分かってしまう。まぁ、オオカミ少年みたいなもの。

例として挙げられているのはタブロイド紙の類なのだけど、自称全国報道紙や電波媒体も似たようなことをしているのでたちが悪い。


類似の話としてはこんな指摘もある。特定名は上げないけど、確かに震災以降この類の予言や主張をする人は少なく無い。ハイパーインフレが起きるとか日経平均5000円台がすぐにやってくると語る専門家と同レベル。だったらさっさとすべての現預金を貴金属に変えるなり、全力で空売りすればよいまでの話なのだけどね。ドルやユールに買い替えてもいいのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月18日 07:15に書いた記事です。

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