インフル治療薬で異常行動54件 国、窓施錠促す方針(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://t.co/pw5zd3qBEj
— EARL⊿ (@DrMagicianEARL) 2017年11月22日
いいですか、厚労省は「タミフル等のインフル治療薬を使用する場合は窓などを施錠しろ」と言ってるのではありません、「インフルエンザにかかったら施錠しろと」と言ってます
インフル薬"異常行動"めぐり厚労省が「施錠」など通知へ(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース https://t.co/es4X4oLDoa @YahooNewsTopics 薬と異常行動を結びつける扇動タイトルばかりなので、解説コメントでツッコミ...したいけど文字が足りないので厚労省の話のみ抜粋。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月23日
先日伝えられた厚労省の新しい通知の件。具体的な通知がまだ確認できていないのに加え、各報道ともタイトル詐欺的なことをしたり、どうも書き手が情報そのものをよく理解していないのではないか、さらには意図的に自分作法的な印象づけをしているのではないかという雰囲気が強いので、実通知が出てくるまでの覚え書き的なものも併せ。
インフルエンザり患時の異常行動と、インフルエンザの対抗薬を服用することとの間には、因果関係は無いってことがすでに立証されている。ただ、インフルエンザをり患した際には、何らかの対抗薬を服用することが多々あるので、相関関係的に「対抗薬を服用すると異常行動が?」と思ってしまいがちになる。ただそれだけの話。からあげが好きな人がいつもお腹を壊すからといって、からあげに有害物質が入っているのではなく、からあげが好きでたくさん食べるので、食べ過ぎでお腹を壊してしまう、的なレベルの相関関係。
「インフルエンザにかかった時には、医薬品を何も服用していない場合や解熱剤のアセトアミノフェンだけを服用した後でも、同様の異常行動が現れることが報告されています」(厚労省) https://t.co/SPxahcvOe6 pic.twitter.com/fbYYbqW56A
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月22日
ここで睡眠医学の私が乱入します。小児のSleep walkingを含む睡眠時の異常行動(パラソムニアと言います)の誘発因子にはFeverが含まれます(7%)。熱出たら寝ぼけておかしなことをするのです。European Journal of Paediatric Neurology Volume 17, Issue 6, November 2013, Pages 615-619 https://t.co/nKQrK2VdW9
— 河合 真 (@EarlyQuarry) 2017年11月22日
脳が発達途上にあるということは睡眠と覚醒の区別がはっきりしないことも含まれる。だから小児にSleep walkerがいる。そういうグループが熱なり、鼻が詰まって呼吸が苦しくなって半覚醒すれば睡眠時異常行動が出るのはなんの不思議もない。
— 河合 真 (@EarlyQuarry) 2017年11月22日
異常行動はタミフルが原因ではなく、インフルエンザそのものが原因であると結論づけられてます。
— K (@vaspidj) 2017年11月22日
もう一度いいます。
異常行動はタミフルが原因ではなく、インフルエンザそのものが原因であると結論 https://t.co/wSwVVhAd4L
すでに厚労省で公開されているインフルエンザ関連の特設ページでも「対抗薬の服用が異常行動の原因ってわけじゃないよ」というのが、資料と共に提示されている。この辺の話を知っていれば、今回のような紛らわしい報道はできないはずなんだけどねえ。
確かに「タミフル飲んだから異常行動。だから子供を拘束しろ」と読めるようなタイトルにした方が注目は集めやすいのだろうけど。それってイエロージャーナリズムそのものじゃないかな。
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