インターネット上に本人像を出したくないという意思は尊重するけれど

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本日11月29日発売のanan No.2080(マガジンハウス)では、同誌初のアニメ特集が展開されている。


表紙には12月1日に公開される実写映画「鋼の錬金術師」より、山田涼介(Hey! Say! JUMP)扮するエドが登場。エドの衣装でのグラビアが掲載されているほか、曽利文彦監督、荒川弘、アニメ版でエドを演じた朴ろ美から、エド役の山田へメッセージが寄せられている。また素に戻った山田のグラビアとインタビューに加え、山田と朴がエドについて語り合う対談や、マスタング役のディーン・フジオカのインタビューも掲載された。


そのクオリティから色々な意味で物議をかもしている実写版の「鋼の錬金術師」。その特集が組まれたananの紹介。表紙にはエドの役を演じる某事務所所属のタレントが大写しになっている...はずなのだけど、サムネイルの時点では膨張するブラックホールのようにしか見えない。「人生を変えるアニメ」が別の意味に思えてしまう。


アマゾンで確認したけど、やっぱりそのまま、本人像がすべてベタ塗り。某事務所の方針として、ネット上に所属タレントは掲載したくないという思惑があり、それに従ったもの。まぁ、文書として公言されているのがどこにあるのかは分からないけど、そういう考えがあるのなら、それは個人というか個団体の意志としては尊重したい。下手に拡散したりコラされるのはイヤという発想があるのだろう。画像そのものに価値があるから、複写されて価値を下げたくない、希少価値を維持したい、と。

しかしこういうものを見せられると、色々と複雑な気分になってしまう。後世の人が見たらどのような思いを抱くのだろう。まぁ、現時点でも少なからずの人が抱いている感想とさほど変わりは無いのだろうけどね。

踏み絵とか、戦中の洋語使用禁止的な話とか、戦後の墨塗りとか、そんなのをイメージしてしまう。単に複写されたくないという考えで実施させているのだろうけど、「見せたくないほどアレなのか」という深層心理的な部分での認識も植え付けてしまうのではないかと考えると、逆効果の部分もあるよな、と思ってしまうのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月30日 06:35に書いた記事です。

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