ニコ動の期待値が大きく下がっててお前消えるのか?状態になってると聞くが、もっと致命的なのはネットにコンテンツを供給してくれる個人が今後劇的に減少するのが明白な事。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
スマホはコンテンツ再生に特化したデバイスであり、創作用途に向かないのでスマホ世代の多くはコンテンツ供給側に回らない。
2016年時点のニコ動とようつべの利用性向
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月29日
動画や画像共有サービスの利用状況をグラフ化してみる(最新) https://t.co/nzr9fj2VWm より pic.twitter.com/FpmxVVlXwg
先日の発表会で色々な問題を暴露することになってしまったニコニコ動画。資金面だけでなく人材面でもリソース不足ではないかなあというのが個人的感想(会社本体にはリソースはあるのだけど、投入するさじ加減が絶望的にダメ)。
で、2016年時点のデータではあるけど、ニコ動はYouTubeなどと比べても閲覧者・投稿者共に、パソコン利用者の割合が多い。今後この肝の部分が引いてしまうと、ニコ動を支える独自コンテンツ文化的なものがしぼんでしまうのではないかとする話。スマートフォンは便利ではあるけど、基本的に再生端末であって、創作端末としては不得手が多いから......というもの。
企業や組織が供給するコンテンツはこれまで通り流通するが、個人が手間をかけて作る様なコアなコンテンツはどんどん減少してく。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
動画の投稿量は増えるだろうが、チマチマ素材を作り込んでアフターエフェクトで仕上げる様な過去の動画ではなく、カメラで撮った映像のカット編集程度が主流になる。
今もプロの映像制作現場にはマウスとキーボードが必要不可欠なのを見て分かる通り、クリエイティブ用途のデバイスにはアナログインターフェイスが必須なのだが、スマホ、タブレットは今後スペックが今の何倍になってもこの点がクリアされないので今後も再生機としての役割が主になる。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
インターネットが普及して個人が一生かけても消化出来ない量のコンテンツが毎秒生み出されてるため、消費に忙殺されて何かを作る時間が無くなるのではという問題が10年前に叫ばれてたが、ここ数年はアナログインターフェースの消失で人がデジタルデバイスを扱う精度がどんどん低下してる問題が浮上。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
マウスを使ってフルHDのディスプレイ上で作業した場合は10×10ピクセルのボタンを難なくクリック出来るが、スマホ、タブレットのタッチスクリーンでは100×100ピクセル以上のボタンでなければ正確なクリックは難しい。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
これだけでも如何に操作精度が違うか分かるが、創作作業に使う道具としては致命的。
紙と鉛筆が無かったら、過去の人類の創作活動の多くは成立しない。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
道具の有無で創作活動に不便を感じる事がかなり少なくなった現代では誰もこんなこと意識しないが、今10代~20代のPC普及率はどんどん下がっている。
過去には携帯小説なる突然変異もあったが、ビューワー特化のスマホ、タブレットばかりが生活環境にあっては、何かを作ろうとした時道具が創作の限界を決めかねない。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
キーボードとマウスを信奉する訳ではないが、タッチスクリーンでは出来ない事が多すぎる。
かなり連投したが、PC機材とネット環境と人々の創作意欲が最も好条件で揃ったのが2005年~2015年辺りだと感じてるので、その時期に日本の動画配信の中心にいたニコ動の勢いは凄かったし、例えニコ動がより良いサービスを提供出来てたとしても投稿者側の事情が変わってるのでどのみち下り坂は不可避かと
— おたろう (@otarou01) 2017年11月28日
いくつかスマホの普及こそコンテンツ制作のハードルを下げるという指摘を受けたのですが、ニコ動を引き合いに出して私が論じてるコンテンツとは1つの制作時間が最低10時間を超える様なものの事で、数秒でささっと撮れる写真や10分程度で作れる動画なんかはその数に含んでいません。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月29日
スマホやタブレットでも、膨大な手間と時間をかければPCの作業環境にある程度は近付けたクオリティーのものが作れるかもしれないけど、現状ではそれは「マウスで頑張って描きました絵師」みたいに使える道具に制限を付けても何とかここまでやりましたという大道芸的アピールにしかなりません。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月29日
一方通行の手間のかからないそれこそツイッターの呟きの様なコンテンツは増えますが、コンテンツがハブとなって人々のコミュニケーションの土台になったり、それらが集合して一つのクラスターを形成するような強度のあるコンテンツはスマホを手にした個人からは発信されなくなっていくと考えています。
— おたろう (@otarou01) 2017年11月29日
と言う仮説を述べる人が増えてきましたが需要が増えるから供給者が増えるとも考えられます
— shamu@MMDで遊ぶフレンズ(@Shamu_MMD) 2017年11月29日
スマホが出てきてキーボードを使わなくなったという話は聞いてもクリエイターが減ったという話は聞きません
スマホ以前はユーチューバーなんて呼ばれる人たちはいなかったのでむしろ増えているのでは?
「個人が手間をかけて作る様なコアなコンテンツはどんどん減少してく。動画の投稿量は増えるだろうが、チマチマ素材を作り込んでアフターエフェクトで仕上げる様な過去の動画ではなく、カメラで撮った映像のカット編集程度が主流になる」予め言及してますよ。
— 神 長門 (@kannnagato) 2017年11月29日
Vineはスマホからの投稿がほぼ全体でしたが熱狂的でしたよ。確かにガチガチの「創作」ではないですが。スマホ世代にも潜在的なコンテンツ供給者はいます。むしろ母数は従来より大きいはずです。そこを発掘できれば大きいですね。
— Ryoichiro Oka (@ryoichirooka) 2017年11月29日
タブレット型端末の世帯普及率推移 スマートフォンとタブレット型端末の普及率推移をグラフ化してみる(2017年)(最新) https://t.co/hblGI4JTCR より pic.twitter.com/BxNmpcCbMk
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年11月29日
まぁ、この類の話はAll or Nothingというものではなく、傾向だった動きがあるかないかというものであるのもあわせ。スマホで出来ないわけじゃない、タブレット型端末でもそれなりにできるじゃんという意見も理解はできる。他方、スマホでも投稿は可能だけど機能は随分と制限されるし利用も厄介なので、そこまでしてパソコンと同じようなことをするだろうかってのもあるし、タブレット型端末もスマホよりは便利だけどパソコンと比べたら今一つ二つで、不便な状態でわざわざ同じようなことをするだろうかってのもある。
恐らくはコンテンツが無くなるわけではなく、利用者が多いスマホやタブレット型端末で構築されやすいタイプのコンテンツの割合が増えるだけじゃないかなというのが個人的感想。プラモデルなら素組での披露が増えるとか、100均の調理機器だけでの料理が増えるとか。でも動画はスマホで作ろうがパソコンで作ろうが、動画には違いない。何で作ったのかではなく、どのような動画なのかが問題なのだな。
だからこそ、昨今では承認欲求の拡充もあわせ、加工などをあまりせずに目立つような炎上スタイルの動画が増えているってのもあるのだろうけどね。
中には「あと十年もすればスマホで今のパソコンみたいなことができるようになる」との意見もあるけど。逆に十年経った時点で今のスマホって存在し続けているのだろうかという気もする。VRコンソールのハンディパソコンが結構浸透しているかもしれないな。
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