『レーサーじゃないんだから、そこまで安全性はいらない』『オーバースペックだよね』。いえ、安全性にやりすぎなどありません。現実の衝撃というのは、ブツける箇所もエネルギー量も予測不能。公道の方が危険だと、多くのレーサーも語っています。私たちは、常にプロテクションの進化を追い続けます。 pic.twitter.com/g9sK7Shjoz
— アライヘルメット Arai Helmet (@araihelmetjapan) 2017年11月28日
この「プロじゃないからここまでの安全装備は要らない」理論、登山用品店時代に山ほど聞きましたが、
— 新・山と縄@office-R2 (@R2_rope2) 2017年11月29日
「プロでもこの装備がいるのに、素人のあなたが生半可な装備で大丈夫なワケないでしょう?(意訳」
と返していました。
とても不評だったですけどね
アマゾンの特設コーナーとか専門誌の特集とかデパートやホームセンターの専用コーナーに並べられた、色々な専門分野向けの専用アイテムの数々を見ると、「プロだからこれだけ色々なアイテムが必要なんだろうなあ」という感を覚える。で、問題はそこからで「アマチュアが同じような物事にアプローチをするとしたら」。「もっと装備が必要なのだろう」となるのか「アマチュアだから別にいらないのでは?」となるか。
プロは色々と細かいことを正確にやるために多様な装備、特に安全対策が必要なのであり、アマチュアはそこまでこだわらないから別に構わないというのは、精度や出来栄え方面での話。安全対策では同様、むしろそれ以上の対応が必要になる。
しかしながら「安全対策のための装備」と「精度を上げるための装備」がごちゃごちゃになって認識されているという事例は少なく無い。
アマチュアがプロ並みの安全装備を必要としない事例があるとすれば、プロ並みの環境に置かれない状態であるというのが前提となる。F1レーサーのような安全対策を普通のドライバーがしないのは、F1レースのような高速で走らないから。例に挙げられている登山の場合は、プロでもアマでも山に登ることには変わりない。
安全対策にはプロもアマも関係ない。同じ条件下ならば同じリスクの上での行動となるのだからね。そりゃ、プロ並みの安全対策にはお金も手間もかかるから、面倒くさいし大げさだとは思うかもしれないけど。例えば宇宙遊泳をする時に、素人だからと普段着で飛び出すわけにはいかないでしょ? つまりはそういうこと。
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