「ARAIありがとう」、「SHOEIのおかげで助かった」、「SIMPSONにしといてよかったわ」という声はよく聞いても、二束三文の中華ヘルメットに関しては「これで十分だった」どころか「ダメだった」すら聞こえてこないというのは、やはりまあ、そういうことなんだろうと思う。
— たんたい (@TANTAI_P) 2017年11月29日
死んだ人はクレーム付けられませんからね>RT
— KGN (@KGN_works) 2017年11月30日
いわゆる死人に口なしという話。生死をコントロールしうるアイテムでは多分にポジティブな話は多いけど、ネガティブな話は滅多にない。なぜなら、ネガティブな状況に追いやられた人は、その意見を語る事ができないから。まぁ、自動車とかなら家族親戚が言及することはあるだろうけど、バイクのヘルメットのような事例では、語ることは難しい。
生存者バイアスとは逆のお話と解釈できるのかな。死者バイアス的な? ネット上で定期的に上がってくる「銃撃を受けた爆撃機と、強化すべき部分の話」と似ている(銃撃を受けていない部分を強化するべきという結論。受けていない部分に銃撃された爆撃機は、撃墜されて戻ってこなかったので、銃撃箇所の報告ができないから)。
統計などでもよく陥りがちな話なので、他山の石として大いに気をつけたいところではある。
また、これって見方を変えると、例のインチキがん療法にもいえるのだよね。他の要因でたまたま病症が改善に向かった人は生きているから「この療法でよくなりました」と口に出せる。でも効用がないのだから多くの人は亡くなってしまうのだけど、それを語る事はできないのだよな。
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