若年女性の栄養摂取量が減少している件について

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仕事や育児で忙しい皆さん、つい食事が食べられなかったり簡単な食事で済ませたりすること、よくありませんか? その「つい」が、深刻な栄養不足を引き起こしているかもしれません。働き盛りの女性の栄養状態がなんと終戦直後よりも低下していることが明らかに。将来の出産にも関わるリスクがあることがわかってきました。

タイトルも併せ多分に感情過多、あおり的な表現が多く、NHKの提供記事としては問題がある気がするのだけど、そのような部分を除いて読み通すと、色々とチェックしておくべき内容が。

昔と比べて現在ではエネルギー摂取量が減り気味だというのは、何も今回の民間調査会社の話に限ったものではなく、公的データでもいくつか見出されている。ただその理由がちょいと分からない。反社的な方々は一様に貧困ガーと騒ぎ立てるけど、経年変化で生じているのだから、今の社会を叩くのにはおかしな話になる。また、本家記事でも何度か言及してるけど、この類の調査ではサプリメントとか栄養補助食品の類、要は昔なら食事としては扱われなかったような食品はカウントされていないので、それらの分が影響しているのかな、と。あとは食の多様化で、カロリーはともかく栄養素全体としては充足しているとかね。カロリーがあればそれでいいってわけではない。

他方、今回の記事を読むにつけ、女性が忙しいので十分な食が取れないのではとの仮説が頭に浮かばれる。これならば、少しずつ女性の職場進出、正規雇用化、共働き率の上昇が生じているので、それに併せて女性の忙しさ故の食事の簡素化ってのも納得がいく。


あとはこんな指摘もあったけど、要素としては十分にありうる。女性だけの職場でもライバル的な感はあるし、男女双方がいる職場なら多かれ少なかれ気にしてしまうだろう。共学の学校にいるような感じかな。最近ではさらにインスタ映えとかもあるからねえ。

この類の話は残念ながら統計として現れることは無い。どうやってそうであるか否かを調査するのか、その手法が見つからないし、手法があったとしても調べるところが出て来るのか否か。相関関係として、専業主婦と兼業主婦双方で、さらには兼業主婦の一日当たりの労働時間とか、職場の規模とか男女構成別に、エネルギー摂取量の差異を調べてみるとかいうのもあるのだろうけど......。

ともあれ、こういう仮説があることは覚えておこうと思うのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月12日 06:46に書いた記事です。

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