身を切る改革と「俺様に寄越せ」

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例えば議員の報酬を20%カットしましたとか国会議員数を減らしましたとかいう話。先の【母子世帯・父子世帯のお財布事情】にも連なってくるのだけど。税負担の増加理由は以前から本家サイトでも何度となく伝えている通り、生活水準・社会科学レベルの向上に加え、高齢化に伴う社会保障費の増加にあるのだけど。公共のサービスレベルが上がっているので、それを賄うコストも上昇しているってことなんだよね。

で、そのコストを得るための税増加をする際に、国を運営する側もコストの勘定をちゃんとしてますよという話を呈するために議員や公務員の削減をしたり、報酬を切り下げたり、支出が目立っているところをパージしたりする。声を挙げている側には「自分達の重荷が大きくなっているのだから国側も同じようにしろ」、さらには「運用コストを節約すれば、俺たちの負担は軽くなるはずだ、懐に入ってくるはずだ」という深層心理部分の思惑がある。そうでなきゃ、相手を痛めつけて楽しむというサディストでしかない。

指摘されている通り、理性的に考えてみれば、運営する側のコストカットってのは、遊んでいる・無駄のある部分でのカットでない限り、引き換えにも何にもなっていない。お前を殴るけど俺も自分で殴るからおあいこな、的なレベルの幼稚なお話。「運用側もコストカットしろ」というのは、溜飲を下げさせる効果しかない。

食品ならば価格は上げるけど代わりに量も減らすね、的なもの。あるいは指摘の通り値上げするけど店員も減らしてサービスが雑になる、という感じ。なんかそれ、むしろ逆だろというところではあるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月16日 07:58に書いた記事です。

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