家事はマルチタスクの訓練として役立つ

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以前料理に限定して似たような話をした記憶もあるのだけど。家事全般ってのは色々な細かいことをする必要があるのと、毎日のルーチンワークになりやすいことから、作業を順序立てて行うこととか、決められたことを正しくこなすこととか、さらには作業を同時進行したりリソースの配分をする、そしてイレギュラーな事案が発生した時にどのような対処をすべきかという、社会において役立つさまざまな行動様式を身に着けることができる、絶好の訓練場になる。

無論大人になってから家事をする必要があるのでそれの訓練になるのはもちろんだけど。それにも増して物事をこなしていく時の取り組み方、秘訣ってのを学べるのが高ポイント。これって教科書を読むだけではなかなか覚え難い。無論、文字で学んだ後に実践する形で行った方が、さらに理解は深まるのだけど。


女の子相手ならともかく男の子だと指摘されている通り、家事なんてさせるな的な話をしてくる場合がある。まぁ、理解できなくはないけど、でも自分で並列処理能力とか作業の立案の経験が無いと、リーダーシップも何もあったものでは無いのだな。机上の空論でしか判断ができなくなる。


ちなみに指摘の通り、並列作業的な意味合いを持つ「ついで」が非常に軽んじられる傾向があるのは否めない。オマケというかお情け的にといった雰囲気があるのだろうな。実のところは並列で他も同時に行うということなんだけど......というか「ついで」という言い回しそのものがよくないのかもしれない。「一緒に」「並列で」「並行する形で」の方がいいのかな。

ああ、そうか。「ついで」とした方が、ちょっとしたことととらえられるので、少しばかりの追加作業だからということになり、依頼側の引け目を抑えられるのか。「一緒に」だとさらに今やっている作業と同程度の負担をお願いすると受け止められるので、大変な労苦を与えてしまうという感じになるのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月31日 07:54に書いた記事です。

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