40歳以上の転職は賃金が減るよ、的な

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転職について調べた結果、年齢が40歳以上では、転職による賃金の減少が鮮明となった。転職前後の賃金変化率について、04~16年にわたって分析した。正社員などの一般労働者が別の正社員職などに転職した場合、40歳以上の年齢層では、調査期間中、常に賃金が減少していた。

雇用市場が堅調化するとともに労働力の流動化が生じるようになってきて、転職に対する注目が高まりを見せている。転職でもっとも気になるのは、ズバリ賃金が上がるか否か。他にも色々と要素、労働環境とか残業の多い少ないとか人間関係とか通勤時間とかも重要だけど、やはり最初に目に留まるのは、そして数量化しやすいのは賃金。

で、その賃金に関して平均値を取ったところ、40代以降の転職は概して賃金が減る傾向にあったという。まぁ、就業形態別に見るともう少し複雑で、パートから正規はおおむね増加、パートからパートは50代以降が減少、正規からパートは減少、正規から正規は40代以降が減少という次第。

ただこれってあくまでも年齢の仕切り分けでしか考えていないのに要注意。正規から正規への転職に限っても、20代とか30代のならまだ一からやり直したりしても以前の職とさほど変わらない手取りだけど、40代となると前の職ではそれなりに積み上げがあったので、それと比較したら下手すりゃ転職先では一からやり直しとなると賃金が下がるのは当然の話。優秀な人材で他に引き抜かれたり自分から飛び出して他のところに高給で雇ってもらっているってのなら話は別だけど。

他に転職の理由としても、自社が倒産とかリストラで転職せざるを得なくなったり、育児で一時的に会社を休まなきゃらないのだけど長期休養が難しくて離職せざるを得なくなり、その後再就職なんてパターンもある。

まぁいずれにせよ、ある程度蓄積が生じてからは、完全なリセットでまったくのゼロからの再スタートは賃金面だけでも困難が伴うよ、ということには違いない。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月22日 07:02に書いた記事です。

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