5歳の時にポーランドから渡ってきてその後永住権を取得し、40年米国ミシガンに居住している医師が祖国へ強制送還。17歳の時に犯した微罪2件が原因。https://t.co/gRmhwaKUYD
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月22日
永住権持ってても犯罪歴を突かれて本国に強制送還される事例は政権に関係なく過去にもあった。自分が永住権から市民権に切り替えた理由の一つがこれ。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月22日
でもさすがに今回は不公平感が否めない。話題の「DACA」で保護されてる不法移民は微罪3回までは強制送還されない。永住権だと2回。おかしいだろ。
しかも永住権持ちは更新手続きがあるから住所を常に移民局に押さえられてる。なにかあったら直ちにICEは家に突入してくる。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月22日
これが不法移民だとICEは地元自治体警察の協力がないと居所すら把握できない。そしてサンクチュアリシティだと、地元自治体はICEに協力しない。なにこの正直者がバカみる感。
大統領選中から色々と指摘されていたことで、選挙後はさらに傾向が強くなっているのだけど、今の米国の報道界隈の多分は反大統領的な立場にあり、現大統領のやっていることへの報道内容には、十分以上に精査が必要だったりする。困った事にそういうのが必要な事態に陥ってるにも関わらず、日本の報道もまた、米国の報道をベタで伝えているから、一次ソースを当たったり実情を調べると、首を傾げることが多い。今件のDACAもその一つ。
今回のは当方の首傾げの部分を解消するための覚え書き的な要素が強い。いや、合法移民が法的な縛りが強く、不法入国定住者への取り締まりが比較論としてザルになっているのはどうよ、というのは前々から思っていたのだけど。
VISA持ちにしろGC持ちにしろ正式に入国する方がバカを見るというのは絶対おかしいだろという同僚は多かったっす。でもそういう議論ってあんまり普通の市民は知らないで不法入国者の人権ガーだけが話題になるのは悲しすぎる
— Jay Yamamoto (@majinj) 2018年1月23日
米国の政府閉鎖騒動の論点となっているDACA=Deferred Action for Childhood Arrivalsは、青年期に米国に不法移民として住み着いた若者たちがきちんと勉強すれば国外退去されないよう守ってあげよう、というオバマはんが始めた大統領令。法律になってないことに注意。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
別名Dream Act。受益者達はDreamerと呼ばれ、1) 2012年6月15日時点で31歳未満 2) 米国入国時に16歳未満 3) 2007年6月15日以降連続して米国に滞在 4) 2012年6月15日時点で米国に不法滞在 5) 現時点で在学中か高卒以上の学歴を保持もしくは軍を円満除隊 6) 犯罪歴がない という条件を満たす必要あり。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
補足 犯罪歴がない、とは a) 一度も重犯罪(Felony)で検挙されてない b) 重度な微罪(misdemeanor)で検挙されてない c) 三回以上の微罪で検挙されてない を満たすこと。カリフォルニア州なら殺人は一発アウト。レイプはケースバイケース。窃盗は3回目でアウト。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
共和党強硬派がDACAを嫌うのは 1) 税金で民主党基盤を育てている 2) 米国市民低所得者層への支援が削られる (America Firstに反する) などの背景がある。またトランプ大統領はオバマ路線をことごとく否定しているのは御存知の通り。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
ただしトランプ大統領は、DACAに関してはきちんと法案化した上での存続を認めている。これはDACA受益者にとってもよい話。仮に明日にでもトランプが死んでペンス副大統領が継承したら、ただの大統領令のDACAは即日反故にされるかもしれんわけですよ。ペンスはトランプなどかわいいくらいのガチ保守派。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
一方でトランプ大統領も共和党も(おそらくは民主党の皆さんも)不法移民問題には辟易としている。メキシコ国境への壁建造はわかりやすい象徴だけど、長年の課題だった不法移民問題にケリをつけるのがトランプ大統領が在任中にやりたい仕事の一つなわけです。DACAもその一環。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
で、このDACAは本当に「Dreamer」のためのものなのか? 去年夏の記事だけど、DACAの問題点がいくつか指摘されている。一つはDreamerの犯罪。79万人いるDreamerの中の2139人(0.3%弱)が犯罪歴を理由にDACAの保護資格を失っている。審査が甘すぎるのではないか、ということ。https://t.co/FXKeX6E3fI
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
二つ目は「本当にDreamerなの?」という本質的な話。前述記事によれば「Dreamerのうち大学を卒業したか進学したのは全体の20%」であとは高卒どまり。DACA法案化の過程で「不法移民にカネかけて高卒育てるくらいなら米国市民の低所得者に回せ」と共和党は主張するはず。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
DACAの制度自体は悪くないと思うのですよ。罪のない子供が親の都合で異国に連れてこられても、きちんとした教育機会を与える。ただしそれはあくまでもprivilege(特典)でありright(権利)ではないことは明確にしないと。そしてprivilegeである以上、条件を満たさない場合は躊躇なく本国送還させないと。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
不法移民問題は特に子供が絡むと「かわいそう」という感情論に流されがちだけど、きちんとファクトを分析した「公正な」運用をしないとかえって米国内の反移民感情を煽ることになるよ、ということを忘れてはいかんと思うです。ましてや中間選挙の年なんだから。でも民主党には危機感が感じられない。
— Masayoshi Nakamura (@masayang) 2018年1月23日
米国でのDACAに絡んだもやもやはこの話で大よそ解決できるはず。特典であり権利では無い、正直者が馬鹿を見るのは勘弁ならんってのは世の常ではある。これらがないがしろにされると、社会そのものが崩れてしまうのだからね。それを望むのなら話は別だけどさ。
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