ICANと時系列的スケジュールと活動家と核兵器禁止条約と

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菅官房長官「日程上、難しい」 被爆者「逃げ回っている」


昨年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)事務局長で来日中のベアトリス・フィン氏(35)が、安倍晋三首相との面会を政府に求めたが、日程を理由に断られた。ICANの尽力で実現した核兵器禁止条約に日本は参加していない。それでも、唯一の戦争被爆国トップとして会って話をすべきでは、との声が上がっている。


複数のフラグが立っていたので「」でくくってみたのだけど、例のノーベル平和賞を受賞した団体に関する挙動とそれを伝える報道。なんか報じ方が怪しいのと胡散臭さを覚える内容だったので、いくつか資料に目を通したり情報収集をしていたのだけど、ざっとまとめることができたので覚え書き。


まずスケジュール的には最初から無理であることを承知の上でアプローチをかけ、それが実際に無理だったので「拒否したんだー」と大騒ぎして相手へのバッシングと自分達の底上げに使っているという、いわゆるやらせ的アクションであることが明らかに。まぁ、相手側のスケジュールをまったく事前精査せずにアポなしアプローチ、私達はえらいのだからどんなに多忙でも応じるのが当然よという考えならそれを表明してくれればいいまでの話だけど(あるいは情報収集、スケジュール管理能力が絶望的なレベルなのかな)。


次に話題に上っている核兵器禁止条約。そういや昨年も取り上げたよなあ、ということで再精査も併せ。今回はちゃんと国連の一次ソースも取得できました、と。意識だけ高い方々ってのはこういうのを言うのかなあ、と。理念は認めるけど現実的ではない。それを指摘して「理想だけでしかない」と否定し現実に即した行動を取ると、理念と言う名の石をぶつけられるのはいかがなものだろうか。


またこの団体のお話に目を通していると、上から目線で我々の理念に従え、従わないものは人で無しだ的な面欲がびりびりと伝わってくるのも事実。これが私達の戦略だからと主張するのは構わないけれど、それが正しいか否かとか、他人に強要できるのか否かとはまた別の問題ではある。まぁ、だからこその活動家であり、社会にとっては忌むべき存在と容易に成り得るのだけどね。


今件でもう一つ記録にとどめておきたいのは、報道界隈の伝え方とか、知識人や有識者やジャーナリストの一部が、時系列的な問題などをふっ飛ばして団体側に肩入れしているという事。坊主憎けりゃ傘まで憎い的な感じ。化けの皮がまた一枚はがれた感じではあるけど、玉ねぎじゃないんだからそんなに向けたら中身が無いことが分かってしまう気もするのだけど、気のせいだろうか。


※データの欠落が生じていましたので補完しました。お詫び申し上げます。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月17日 07:59に書いた記事です。

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