カタカナ表記を見るたびに「この場合はどのような意図が込められているのか」と考えてみるのはいいのではないか
— きくT(2/10 ビッグアップル) (@kikumaco) 2017年12月31日
特に地名や人名がカタカナで表記される場合は、立ち止まって考えてみたいところだ
— きくT(2/10 ビッグアップル) (@kikumaco) 2017年12月31日
普段は、元々は漢字や平仮名表記をする対象に、あえてカタカナ表記を用いる場合がある。漢字だと読み難いからというのも一因だろうけど、ならばカタカナよりは平仮名の方がよいはずではあるのに、どうしてカタカナにするのだろうか。これについては本当に、素の意味で「読みやすくする」という思いからはかけ離れ、以前【カタカナの意味】でも解説した通り、侮蔑、卑下の意味合いが多分に込められている。その説明にもある通り、敬意が無い、音そのものを表記しただけというところがおおもと。漢字に込められている意味合いを持たせる必要性など無い、ということだね。
で、わざわざカタカナ表記をする場合、そこには何の意味があるのかを考える必要がある。「書く時に漢字が分からなかったから」は少なくともネット上では通用しない。また、文章全体がカタカナならともかく、特定の名詞のみがカタカナというのも「読みやすくするため」という理由づけとしては首を傾げてしまう。と、なればそのカタカナ表記をされた対象は、書き手が何らかの意図を持たせたと読むのが道理。まぁ、少なくとも他の言葉と同等、さらには持ち上げるためにカタカナを使ったと解釈するのは無理ではある。
これはもう20年以上前、高校で世界史の教師に教わったな。「通常と違う表記を意図的にするのは、その対象を特殊化したいという意味がある。その時点で疑え」と。
— 四式戦闘機弁務官丙型 (@ki84type4) 2017年12月31日
この説明は言い得て妙。指している対象が同じでも、読み方が同一でも、通常と違う表記が意図的に成された場合、その対象が他とは違う、特殊化したいという表現側の思惑がある。その時点で書き手の意図を掌握しないと、扇動されることになる。
まぁ、この手法、実のところは小説などではよく使われているのだけどね。わざと異なる当て字とか、同じ読み方をする別の漢字を用いたりとか、強調の印をつけたりとか。カタカナ表記をするのもその一手法。そしてカタカナの場合は得てして対象を卑下しているのに使う次第。
そういう状況の上でなお「カタカナには深い意味は無い」と蔑視をする側が主張するのは、非常に見苦しいと思うのだけどね。深い意味が無いのなら平仮名でも漢字でもいいじゃん? 的な。
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