「まだ牛丼屋で消耗してるの?」というけど、牛丼屋は消耗するどころかステキな場所だ

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先日から「まだ牛丼で消耗してるの?」的な正月漫才のような本心からの煽りのような、よく分からない話が出回っている...と直前の記事と同じ言い回し。まぁ、トリガーが同じではあるのだけど。

要は牛丼屋で牛丼を食べるぐらいなら、自分で具材を調達して作った方が安上がりだという話。けど仮にネタとしてではなく本心で語っているのだとしたら、コスパの計算が甘いなあ、と。時間消費とか、材料や調理した料理が余るリスクとか、いつでもすぐにあり付ける便宜性とか、ね。ほら、これってアレだ。一時間も行列して牛丼一杯とかドーナツ2個とかタダでもらうのを、得したと考えるのか損をすると思うのかの違いと同じようなものだ。

牛丼屋ならお金を出して(後払いもあるけど)すぐに温かい食事にあり付ける。しかも適量。味の善し悪しのリスクも無い。システム化された平均的な結果の提示がどれほど大変なことなのかは、実践してみれば(今件の場合は調理)分かるはず。


どこに行ってもそれなりに保証された味の食品がさくっと出てくる。これは非常にありがたい。安心感がありまくり。コンビニも同じじゃん、という気はするけど、あのサービスを同じ価格で求めるのは無理。その観点では、やはり牛丼屋は存在し続けているだけの意義があるのだな。まぁ、このポジションとしてはマクドナルドや富士そばのような他のファストフードも同じようなものだろう。

また、似たようなポジションの食材としては、例えばドーナツ。コンビニの攻勢で主力チェーン店が結構ヤバい事になってしまっているけど(コンビニも半ば以上、当初の期待とは反した結果が出ているのでいわば「共倒れ」的な感じ)、牛丼はコンビニから発売されてもなお、あの勢力を維持している(牛丼屋で提供される牛丼とは、味の点で比較はできないとの意見も多い)。牛丼屋にはそれなりの意義と魅力があるってのが、その存在で証明しているのだよね。


蛇足ではあるけど衛生面でも、こういう指摘があり、色々と思い返してなるほど感。まぁ、個人が牛丼屋をディスって自炊を堪能するのは一向にかまわないのだけど、他人の食生活をディスって相対的に自分を持ち上げて満足したり、自分のポジションの高さをアピールして集客に用いるのは、下衆な話ではあるのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月 4日 07:55に書いた記事です。

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