「パワーワード」は力強いことば、強烈な印象のあることばといった意味で、パワワと略されます。三省堂の「今年の新語2017」では3位に選ばれました。みなさんにとってのパワーワードは何でしょうか。私の昨年一番のパワワは友達からのたった一言のメール。「婚約者と別れた」でした。(乃)
— 日経新聞 記事審査部(校閲担当) (@nikkei_kotoba) 2018年1月9日
「パワーワード」ってのは直訳...というかそのままの意味としては力のある言葉。実情としては「共感ができたり納得同意ができる言葉」とか「インパクトがあってツッコミが入りまくりな斜め上の言い回し」とか「ワードサラダ的な組み合わせで違和感があるのだけど、同時に納得もできるフレーズ」という意味であり、単純に力強い言葉って意味合いではほとんど使われない。しかも三省堂の「今年の新語2017」には確かに第三位に「パワーワード」とあるけど、その意味までの解説はされていないのに、勝手にさらりと自己解釈で説明している。
その上「パワワ」という略語を創造している。なにそれパワワって。チワワの親戚? ツイートされたのが水曜なので「水曜日のパワワ」とツッコミ返しちゃうよ、的な。
センスないからことば書くのやめろ
— ナヅサジ (@nadusaji) 2018年1月10日
(パワーワードは、それを聞いた人間が語の組み合わせに違和感を持つのが必須条件です。「何だかおかしな語の組み合わせだが、そうとしか言えないし、言い得て妙だ」という事態について異なる発話者間で同意する、そのコミュニケーション的機能も含めたことばです)
パワワで検索しても該当しないし勝手に略称つくるなよ。「婚約者と別れた」は単なる報告だし個人的に印象があっただけで「パワーワード」ではない。
— せてぃら (@sesety) 2018年1月10日
「初めて聞いた表現だけど、主張はわかるし共感できそう(あるある含む)」なものがパワーワードなはず。
残念ながらそれはパワーワードとは言わない
— 頭文字菩 (@YDGLT) 2018年1月10日
あとパワワなんて略す人見たことない
「パワーワード」の意味も併せ色々とツッコミが入りまくっているけど、大体あってる的な同意をするのと共に。問題なのはこのツイートを日経新聞の記事審査部の校閲担当がしてしまったということなんだよね。日経新聞の校閲って、こういうことをするレベルなのかと認識してしまうし、それは日経新聞の記事そのものへの信ぴょう性に首をエグザイルやら獅子舞レベルで傾げてしまう材料となる。
これって、報道界隈でお馴染みの「なんか面白いフレーズ考えたから、『ネットで流行ってて、俺様が発見した』ってことにしちゃえ」事案ではないかなと思ったりする。校閲担当が戯言とか私信レベルでは無く、記事の派生的なニュアンスでこういう創作...というか改ざんをしてしまうとはねえ...。報道の常識は世間の非常識と評価せざるを得ないお話には違いない。
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