「電子書籍を売りたいのですが、Amazonで販売するのと自分でサイトを作って販売するのとどちらが良いと思いますか?」への自分の回答 https://t.co/4pJ7NIgvy7
— 鷹野凌 (@ryou_takano) 2018年1月13日
自分が創生したコンテンツを電子書籍化して販売することがこの数年で随分と容易になったこともあり、同人誌と基本的な考えは同じではあるけど、さらに気軽にビジネス化できるし、多くの人に手に取って......というか落として読んでもらえるようになったことで、マーケティング的に「どうすれば読み手数を最大化できるのか」という話が現実味を帯びるようになった。
これ、実のところ細分化すると、単純に読み手数を最大化するだけでなく、中長期的にリターンの安定化が狙えるとか、読み手数を維持できるかとか、一見さんではなく固定客を多く確保できるかとか、自分が投入するリソースとリターンとの兼ね合いでどうすればコスパを最適化できるとか、色々考えることは多い。
読み手を最大化したいだけなら、できるだけ多くの電子書店に商品を並べることが最適解。一般の商品も特定のコンビニだけよりは複数種類のコンビニ、さらにはデパートやスーパー、そして専門店にも置いた方がよい。ウェブの記事でも自分のサイトだけでなく、あちこちに転送してもらった方が読まれる可能性は高まる。それと同じ。
お店にしてもウェブにしても、それぞれの固定客がいるし、消費性向は異なるので、違う人にアプローチの機会が得られる。セブン・イレブンのみに商品を展開しても、セブンに足を運んでいない、さらに運んでも該当商品のコーナーには足を運ばない人には気づいてもらえもしない。
他方、多方面展開をすれば、当然デメリットも生じる。電子書店の中には「うちに卸すのなら他店はダメ」「他店より悪い条件では卸せない」という縛りがあるかもしれない。販売スタイルが異なる場合、それぞれの調整が難しい。入稿した後の各種調整や更新作業が書店数だけ必要になる。
ウェブコンテンツを他のサイトに転送する場合、来場客そのものがそのサイトに奪われるというデメリットもあるけど(新聞社のポータルへの配信がこの問題を抱えている)、電子書籍ならばどの書店で売れてもリターンは自分に来るから、その点は安心なんだけどね。
電子書籍の場合は自分の手間がどこまでかけられるのか、そのキャパシティと相談した上で、まずは安心できる大手、そしてその大手とは客層がかぶりにくい中堅どころにアプローチをするのがよいのではないかな。......ってアレだ。入稿フォーマットを業界で統一してくれれば、こんな面倒な事を考えなくても「一つ原稿を作ったのであちらとこちらとそちらに出稿しよう」ってことができるのだけどね。物理的な媒体としての商品を自社通販と実店舗流通とテレビショッピングでの通販それぞれに流そう、というように、ね。
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