麻雀漫画は問題無いが、パチンコ漫画は(商標などの関係で)マンガ図書館Zに収録しにくいことが分かってきた。「正規には」電子化できないようなジャンルは、今後も海賊版の天下が続くことだろう。残念なことだ。やはり電子書籍版YouTube計画しかないな。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年1月14日
昔の漫画などのエンタメ系コンテンツをリバイバルしたり、なかなか手に入れがたくなっている状況をリファインして現状のプラットフォームで取得できるようにする。コンテンツの寿命を延ばす、可能性を無駄にしない、新たな創造のきっかけを作るなど、色々な意味で有意義な話ではあるのだけど。指摘されている通り権利問題ってのがややこしいこともまた事実。
正規の手続きが難しい、費用対効果があまりにも悪すぎる、さらには事実上不可能なものもある。昔と今では慣習やら法令が違うからダメってのもあるし、ね。
「電子書籍版YouTube計画」ってのはあれかなあ。違法なコンテンツのアップロードも可能にしておいて、著作者が見つけたらそのコンテンツに対して「削除」「アップ継続だが広告掲載&広告料は全部著作者に」の選択ができるってことにするのかな、と。ただこれって今のYouTube同様、権利ゴロや詐称が横行しかねないので注意が必要だけど(複数の権利者がいるのに特定人物が独り占めしたりとかね)。
また「原作者と作画家が喧嘩して利用できなくなった作品」「差別表現が多すぎる作品」「作者自身が嫌いな(忘れたい)作品」「モロ描き時代の作品」「権利者不明作品」「二次創作同人誌」・・・こういった漫画の電子アーカイブ化も、海賊版サイトの天下だ。「公式」が絶対に勝てない分野だと言えよう。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年1月14日
例えばゲームのコミカライズ(漫画化)作品で、そのゲーム会社が倒産して十何年も経っている場合などは、もう漫画家が独自にその作品を公開できるように法律を変更したいものです。権利者探すの無理だよ。「気持ちよく読みたい」とか言ってる無関係な人達も邪魔。これじゃ海賊版サイトに勝てない。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年1月14日
また、作り手側が何らかの理由で歴史から葬り去りたいとか、権利者が既に存在しないとかいうのもある。コンテンツとしては確かに存在する・したのだけど、権利状態が色々とアレで正規には手が打ちにくい状態。今の所有者不明の土地問題とも似ている。
デジタル化した、できるコンテンツは、複写が容易に可能ってのが弱点でもあるし長所でもある。その観点では勝手にねつ造や変造させられていないかどうかのチェックが必要になるけど、やはり今のYouTube形式がベストとは言わないまでもベターなのかなあ、と。機械的精査には限界があるので、人的リソースが多量に必要になるのは仕方ないにしても。
あとはゲーム関連で例に上がっている、著作保有側が滅んでいた場合は描き手が判断できるってのは好ましい話ではある。けれど、会社が滅んだ際に権利まで第三者が取得している可能性があるから結構ややこしいのだよねえ......。
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