最近よく「お前くらいの作品、俺だって時間なくて描かないだけでホントは簡単に描けるんだぞ」みたいなメッセージをよく頂く。
— はっと @夜の美術館展2/16~ (@Pecalatta) 2018年1月14日
うちの旦那曰く。「でもそいつは結局描かないという選択をしたんだから、描けないのと同じ」
確かに本当、そうだね。気にすることはないんだね。
漫画では無いのだけど当方も「どうせ数字をグラフに描き起こして下らない文章を付け加えているだけだろ」的な話を何度かされたことがある。へらへら笑いつつ脳内で「お前がそう思うのならそうなんだろう、お前の中ではな」とか「やってごらんなさい」とかいう言い回しをエグザイル状態でかましていたりするのだけど。
時間が無かったりスケジュールが立て込んでいたり環境が整っていなかったりモチベーションが上がらなかったり優先順位の問題で、したくても、できそうでもできないことは山ほどあるし、それをTo Doリスト的な形で覚え書きをしておくのは悪い話じゃない。むしろお勧めしたい。けれどそこから転じて「自分はやれば簡単にできるけど、色々な事情で出来ないだけだ」と実際に作った人に向けてドヤ顔をするのは、とても恥ずかしいお話。
何しろ実際に作っていない、手掛けていないのだから、その時点では想像しただけと何ら変わりは無い。存在しないものは何倍してもゼロでしかないのだ。そして実際に作ろうとしてみれば上手く行かない、質が想像したものとは違うってのはいくらでもありうるのに。
意図的に作らない、作らないという選択肢を選んだのは作れないのと同じ。確かにその通りではある。作っていない側も「今はあれこれの理由で作れないけど、いつか必ず作ってやるぞ」とポジティブに自分に言い聞かせればいいのだけどね。
......ってああ、これ、あれか。結局は何らかの理由をつけて作れないけど自分は作れるだけの実力はあるぞってっていうのは、作れなかった、作らなかった事実から来る妬みとか負け惜しみが言葉になっただけなのか。
コメントする