なんか今度は「通信社だから。あれは加盟社向けであってエンドユーザー(読者)向けじゃないから」という説が出てきたのか。公式アカウントまで作って解説記事まで含めて一般に広くアピールしてる現状でそれは通用しないと思うぞ。
— 三河人@いくじなし (@mikawa_1964) 2018年1月26日
先日の共同通信のやらかし発覚問題で、こんな話が。確かに通信社は直接情報を読者に配信するのではなく、各報道機関に売ることを主事業とする存在であって、顧客は読者ではない。まぁ、間接的には読者になるのだけど、直接相対しているわけではない。だから、読者の反応などしったこっちゃないのでは、という説明には一理ある。
一理あるけど二理以上は無い。ならば通信社は自社の情報配信の公式サイトなど作らずに、ソーシャルメディアによる情報配信もしなければ良い。BtoBの企業がその商品をBtoC向けにも展開した以上、Cへの対応もしなきゃならない......って、結局BtoBにおける顧客のBも、最終的にはCに展開するのだから、情報という商品の品質の上で「そんなスットコなものを展開してよいのか」と突っ込まれても仕方が無い。
通信社も含め報道機関全般に、自身が流しているニュース、情報は商品であるってことの自覚がまったく無い状況はいかがなものだろう。
やっぱり、紙しかなかった時代と違って、通信社自体がネットを通じてエンドユーザーに対してもニュース配信するようになった現状に「業界の慣習」とやらが馴染まなくなってきているんだろうな。 https://t.co/05pzA6Y8OK
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2018年1月26日
今回の件、通信社が直接配信したニュースじゃなくて、加盟社の各紙が差し替え前後の配信記事を掲載していたら、普通の読者には新聞社の責任に見えていただろうし、そういう仕組みで動いていた慣習なんだろうな。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2018年1月26日
共同通信から受け取ったニュースを各社が配信し、その配信した記事が問題視の対象だったら、指摘の通り最初はその新聞社が話題になっていただろう。しかし実際には記事の最後に「(共同)」の印が入るので、すぐに「これは●×新聞の記事では無く、共同通信のだ」と判明するので、タイムラグは生じるものの、やらかしが共同通信によるものだったということは明らかになる。
どうも紙媒体オンリーの時代の慣習をそのままネット時代にも用いていることの弊害......というか、やらかしの暴露が増えている感は否めない。
また「直接の顧客じゃないから何やっても構わない」という姿勢は、新聞やテレビのそれと同じ。新聞はまだ購読者と面と向かう必要があるけど、やはり広告主との相対がメイン。そしてテレビならば向いている方向はCM出稿者であり視聴者ではない、と。この非対称性がゆがみを増殖させているのだろうなあ、という。
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