編集さんが作家のフォロワー数を気にしているのは事実で、作家がフォロワーを増やす一番手っ取り早く有用な方法は絵や漫画をアップする事で、編集さんが作家のツイートを見て一番ムカつくのが、原稿が忙しい時に出す仕事外の絵など。 といったあたりを考える。
— 双見(日本) (@sui_hutami) 2018年1月27日
僕は手が遅いのでいつも原稿が遅れていて基本的に余裕があるタイミングが無いので趣味の絵をアップすると担当さんの額に青筋を立てる事になるのでRTbotにならざるを得ないんですけど、原稿中にゲームの絵とか出しても「お、忙しいのに宣伝集客頑張ってんな、偉い」とか言ってもらえる時代は来ないの?
— 双見(日本) (@sui_hutami) 2018年1月27日
リソース不足や能力不足、環境の変化に伴い、作家自身がソーシャルメディアなどで自作品の宣伝を行うケースが増えてきた。元々そういう傾向はあったけど、それがごく当たり前というよりは責務的な状態になったり、さらには編集者や出版社から指図されるというケースも多々あったり。
で、ソーシャルメディアにおける作家のアカウントってのは、これまで以上に色々な役割を担わされることになっているのが実情。そのような中で、自分へのロイヤリティ(忠誠心とか信仰心的なもの)を高めてもらうためには、色々な情報を発信して手掛けている作品に興味を抱いてもらい、作品を手に取るきっかけを設けてもらう必要がある。
そのためにはフォロワーやらフレンズやらの数は多い方がよいし(雑誌ならば出版部数みたいなものだからね)、よりロイヤリティの高いフォロワーを増やすのには、フォロワーの人達に注目を集めてもらうのには、作家のコンテンツを披露するのが一番。全部をアピールしてしまうと売り物が無くなるので、ダイジェストだったりお試し版だったりイメージカットだったり外伝的なものだったり。
指摘されている通り、理解に乏しい人だと仕事期間中にソーシャルメディアにアクセスをしていたり、何か作業をした結果をアップすると、へそを曲げる編集者がいることは否定しない。忙しい時に何をやってるんだ、的な。締め切り間近にアダルトサイトを見ているような印象なのかもしれない。
昔のように編集者や出版社がほぼすべて宣伝公知を取り仕切り、作者はたまに顔を見せる程度で良かった時代なら、作者が作業期間中に遊んでいるのを見れば良い顔はしないだろう。しかし今は作者の存在が前に出て、それにリンクするファンが作品を支える大きな要素となる。そのファンをいかに増やすか、満足させるかもまた、作品そのものを活性化させ営業上にもプラスとなる。
作家のソーシャルメディア上の活動を、これまでの他の遊びなどの行動同様に、単なる自由時間的なものとして判断する時代は、すでに終わっているのかもしれない。何しろソーシャルメディア上の作家の存在そのものが、作家自身やその作家が生み出す作品にとっては欠かせない情報発信源であり、集客力を持つツールとなっているのだから。無論、優先順位ってのはあるのだろうけど。
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