マンガ業界の重鎮みたいな方と話してて、日本のマンガの値段が世界的に見るとバカ安で、大昔の出版が「網を打てば大漁」みたいな時代でやっていける前提の価格設定で、本当はもっと高くても当たり前なんだけど、今更そんなこと言って値上げしても大半のお客様は許さないし大変らしい。是非もない。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年2月24日
コレ、作家とか編集部とかどこかの部分が不当に一方的にもうけてる、とかじゃなく、みんな薄利多売前提で構成されてるんで誰ももうからない(一部大ヒット作品を除く)状態、ということです。だから一部の成功者以外は旧来のシステムに乗っかった売り方以外も模索しないと、ということです。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年2月25日
で、ご存知の通り、頭のいい成功者の中にはとっくに他の道も模索しておらる方がおいでなんですよね。ただ寄って立つ前提が違うので同じ事を下々がすぐにできるかというと別問題(というようなことを無視して「●●先生はもうやっておられます」みたいなクソリプきたのでブロックしました知っとるわ)
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年2月25日
価値の判断基準は人それぞれではあるけど、だからといってその物差しを買い手側に放り投げて振り回されていると、結局売り手側は生きていけなくなる。商売ってのは創作物とそれに相応な価値としてのお金を交換する取引でしか無いからね。
その辺りの常識がゆがんだ商慣習でひずみが生じてくると、皆が皆頭を抱えてしまうことになる。色々と説明されているけど、これっていわゆるデフレ脳状態。そして「頭のいい成功者」ってのは、結局のところこのデフレを脱する方法論、閉じられたデフレ世界から脱却する施策を見出した人のことを意味する。
例のマジコンなどで「高過ぎると自分が思ったから」「買えない人が可哀想だから」「暴利をむさぼっているから」の類は、モラルやら感情論でなら正論に聞こえるけど、経済原理の上では空振り三振バッターアウト状態。そして感情論ではご飯を食べていけない。
小さな政府分としての対価しか支払わないのに、大きな政府としての見返りを要望する。社会保障関連で北欧や欧州の国々の真似をしろ、見習えとするのはそれに等しいのです。存分な報酬は支払わぬ、足りない分はモラルで、ボランティアで、社会貢献として自腹を切れ。それを強要するからゆがみが生じる。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月25日
武器の性能、数が足りないが精神力で何とかしろという、大戦中の思考とどれほどの違いがあるのでしょう。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月25日
先日のこれ 日本が「小さな政府」であることの実情をグラフ化してみる(最新) https://t.co/4PVBmQjCUZ で、もやりとしていた部分の一部が解消できた気がします。 pic.twitter.com/rKDiejk4gO
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月25日
結局この考えって、社会保障をはじめとした国レベルの話と同じ。「小さな政府」としてしか成立し得ない対価の支払いで、「大きな政府」のようなサポートを求めようとするから無理が生じる。ギャップの部分を精神力だのモラルだからだのボランティアだの社会貢献だのという感情的な部分で無理やり押し込めようとするからひずみが、ゆがみが生じることになる。霞を食べて生きていけるのは仙人様だけ。人はパンのみにては生きるにあらずだけど、パンが無くては生きられず。
アメリカのERを受診すると、最低でも(ほぼ素通りするだけで)20万円はかかります。決して高すぎるのではなく、医療がほぼフリーマーケットにさらされているアメリカでこそ、ほんとうのコスト、適正価格になります。日本の医療に不満がある人のほとんどは、医療のほんとうのコストについて知識不足です。
— Jean Piaget (@interleukin110) 2018年2月25日
患者が客なら、先ずは経費の請求からですね。
— KGN (@KGN_works) 2018年2月23日
ご満足いただけるスタッフ揃えて時間とってとやるなら、30分1万じゃ足らん額になりますが、払ってないよね。
お金払わない人はお客じゃないよ。
(患者は客「じゃない」から今の値段で医療が受けられるんだよ... https://t.co/n9dMEw5Gx1
この辺の話は例えば医療方面の話でもいえること。提供している側も人間であって、神様ではないってことを認識する必要があるのだよね。
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