全国財務局長会議において報告を行った情報(平成30年1月)(関東財務局) https://t.co/uxGm6VT2xj 人手不足の要因の認識は「採用が進まない」がもっとも多い。 pic.twitter.com/bwzkzASidP
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月4日
関東財務局が発表した、同財務局の管轄内での経済状況を企業の人材動向を中心に調査・精査したレポート。人手不足関連の実情をよく知ることができる、ステキナイスな資料となっている。
あくまでも企業側の認識ということだけど、人手不足の要因は採用が進まないとするものがトップ。通常の新規採用レベルで人手が集まらない、と。新陳代謝が上手く行っていないということだろうな、と。退職者増加によるものは6.1%でしかない。正規では専門職、非正規では汎用職の人材の不足感が強い、と。
取り組みとしては採用取組強化が81.8%、業務環境改善が46.7%、(既存従業員への)待遇改善が34.5%。採用取組強化では説明会等活動促進が82.2%、初任給など引き上げが28.9%、採用条件などの多様化・柔軟化が28.1%、女性・高齢者の採用促進が16.3%。 pic.twitter.com/j2KjOZX1Tk
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月4日
(既存従業員への)待遇改善では勤務体系の多様化・柔軟化が47.4%、仕事と子育て両立支援が33.3%。賃金引き上げは15.8%、非正規従業員の正規化は17.5%。 pic.twitter.com/V8oBB5Ug3C
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月4日
で、企業側も取り組みを色々としている。「アピール度が足りないから来ないんだな」という前世紀レベルの認識をしている企業も多いのは残念だけど(それは既に必要最小限の話であり、今はそれに加えて色々としなきゃいけない時代)。初任給の引き上げや環境改善(既存従業員への待遇を改善すれば、求職者へのアピールもできる)を挙げている企業も多々あるけど、具体的にどれほどのレベルかまでは調べていないのが残念。時給10円上げますよとか、昼食時間を5分増やしますよ、というレベルだとしたら、頭が痛い話ではある。
どのような状況を設定すれば人が集まるのか、その職に魅力を感じて後続が続々やってくるようになるのか。それを考えた上で求人をかける必要がある。黙っていても人がやってくる時代はすでに終わっているのだから。仮に、企業側が「これで十分人が集まってくるはずだ」と陳腐なレベルでの条件改善をして、「自分の認識は正しいはずなのに」「世の中は間違っている」と考えているのなら、企業側そのものが時代に合致していないということなのだろうな。
人手不足で条件を改善しても集まらない。その場合は改善レベルが足りないのかもしれないし、まだ芽が育っていないのかもしれない。いずれにせよ、投入すべきリソースが不足していることに他ならない。改善しても人手が集まらないから投入は止めた、駄々こねようってのは、子供の考えと何ら変わりは無いのだよね。種は蒔かなきゃ生えてこない。今は半ば以上、種を蒔くフェーズだと思うべきではないかな。
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