デンマークやニュージーランド、オーストラリアの社会保障

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人口構成比の各国比較をきっかけに、以前も調べた記録はあるのだけど、OECDの公開データベースで色々な国家財政などの時系列データを取得する機会を得られたので、そのデータを逐次更新型の記事に出来ないものかと色々と模索していたりする。その成果の一つが先ほど本家サイトで挙げた【国民負担率の国際比較をグラフ化してみる】なのだけど、その過程で気がついたことを覚え書き。

同記事のグラフを見れば分かるのだけど、デンマークやニュージーランド、オーストラリアって、社会保障負担率がゼロか、それに等しいものでしかないのだよね。ならばそれらの国は年金とか公的医療保険の類が無いかというとそういうわけじゃない。税金から直接それら社会保障が行われているまでの話。要はこれらの国では、税金と社会保障の支払いが別口で行われているのではなく、社会保障も併せて負担を税金でやっているまでの話。

支払う側からすれば税金だろうと社会保障の負担料だろうと公的な支払いに違いは無いのだから、一括してしまった方が面倒が無くて良いとの考えは道理にかなっている感はある。他方、そろばん勘定の上では別口にした方がいいのではないかというのも事実。実際、ほとんどの国では別口勘定になっている。

仕組みは簡単な方がよいのだけど、簡単にすると臨機応変な対応が難しくなる。お金の話となると、ざっくばらんでどんぶり勘定ってわけにもいかないからね。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月 7日 06:43に書いた記事です。

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