電子化しなきゃゼロじゃん。 https://t.co/CMnvqe36B3
— ろす@coincheck民 (@lost_and_found) 2018年2月6日
何度でも言うが、紙と違って電子書籍は「棚に並べたらいつかは売れる」なんてことは絶対あり得ない。そりゃあ、出版社も著者もなにもしなければ、よほどの人気作・話題作でない限り、売れるはずなんてない。そこで努力もしないで「電子書籍なんて売れない」というのは、さすがに何周遅れか、と思う。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月6日
「出せば売れる」なんて牧歌的な時代は紙でも終わってると思っている。まあ、そこで責任や努力が著者にぜんぶ乗っかってくるのは違うし、乗っけてくるならこっちの取り分増やしてよ、とは思うけれど......。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月6日
電子書籍って結局のところ、紙媒体の書籍とは媒体と販売ルート、後方の仕方が違うだけで(「だけで」っていうけどこれって大きな問題なのだけど)、媒体を用いて文章なり画像を他人に頒布して、その対価をいただくビジネスに変わりは無い。石板に彫ったり木簡に書いていたのを紙に印刷するようになったムーブメントと同じ。
無論書籍の電子化は紙媒体のそれとは頒布方法などの性質が異なるので、紙媒体のと同じような考えは多分に通用しない。同じ紙媒体でも商業誌と同人誌の販促などが大きく異なるのと同じ発想。媒体が違うので差異はけた違いのものになるというまで。
かつてインターネットが普及し始め、ホームページさえ作れば全世界から注目されて注文が殺到する云々ってのがあったけど、実際はそんなもんじゃないよってのと何ら変わりは無い。街中に足を踏み出せば誰もが有名人になれる? そんなわけは無い。昨今ならYouTuberのあれこれと同じ。
紙媒体にしても「棚に並べたらいつかは売れる」ってのは随分と昔の話で、今ではすぐに返本されてしまう。ただ、世の中の流れに乗ると、ついで買いがされやすいのも事実。戦記物が流行るとコーナーができて、これを買おうとしたのだけど隣においてあるこれもいいなあ、的な。物理媒体ならではの利点(弱点?)ではある。
なんかバズったので補足。電子書籍が「出すだけでは売れない」のは、リアル店舗と違って画面上では商品の露出点数が限られるから。わざわざ検索してまで買う人は少ない。でも、人々は「買いたくない」のではなく「存在を知らない」のがほとんど。だから、売り場の存在を示せば一定数は売れる。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月6日
この辺はウェブメディアをやっている人ならもちろんよく知っている話出し、ウェブストアに関わっている人も知っているはず。「存在を知らない」に対処することこそ、ネットでコンテンツを売る際の基本のキです。過大な宣伝をせよ、という話とは違うのです。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月6日
(って話は、2010年あたりから関係者はずっと議論して、実践もしてきた話なんですけどね......。電子書籍ストアの安売りも、実は「存在を知ってもらう」施策のひとつ)
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月6日
で、ついで買い的なものが生じにくい電子書籍は、一点集中的なセールスになりやすい。無論リコメンド機能もあるけど、気を付けないとすぐに某R天のようなスパム形式になってかえって嫌われてしまう。実店舗で書籍を一冊手に取ったらダース単位の店員が周囲を取り囲んで類似書籍を推挙してきたり、某ハンバーガーチェーン店で「ポテトもいかがですか」だけでなく「シェークもいかがですか」「ナゲットもいかがですか」「ハッピーセットもいかがですか」と店員全員が勧めてくるようなもの。
それに電子書籍をはじめとしたウェブの購入は、多分に特定商品の推挙や検索の結果としてのもの。目的のものを手にしたらそれで終了してしまうのだな。本屋さんに足を運んで色々とめぐって......という買われ方はあまりない。
ウェブサイトのコンテンツと同じで、トップからズラリと見ていくスタイルはあまりない。それを求めるポータルサイトでも、そのルートで見る人はさほど多くは無い。
なので指摘されている「超安売り」でのアピールは、広報宣伝活動の一つであるというのは言い得て妙。まずは存在を知ってもらう。知らなければ判断の対象にすらなりはしない。
ごめん、電子書籍そんな悪くないよ。うちは最低でも250冊ぐらい売れて毎月7000円以上入ってます。それでも少ない方。真面目に電子書籍やればもっと入りそう。初版の刷り部数での印税と比較してるんだろうけど、だいたいそもそも本出してもらえないじゃん。そもそも出ない本に初版印税なんかあるかい。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
それでも年9万行かないから生活できないけどさ、そもそも小説書いてだけの収入で暮らしてる作家が今何人いるのかって話。本出てすぐ消える作家、昔出してたけど忘れられた作家がどっさり。名前出てても昼の仕事やってる人も多い。その現実見ようよ。そもそも本を発表しない作家は作家じゃないよね。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
本出せなくてTwitterでその言い訳しながら電子書籍に小石遠くから投げてるだけの作家じゃあまりにも悲しいよ。私はそれより昼の仕事してても本出したいよ。書いてこその作家だと思うもん。生活も大事だけど生活できないから書かない程度で私は作家やってないからね。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
あとクリエイターが業界憂うのはだいたい目の前の仕事が煮詰まってるから。憂うのは業界じゃなくて自分の身の振り方なんだよね。そういう私も昔はそうだったから。私は言い訳する暇あったら手動かすしかなかったよ。才能のダンピングだろうがなんだろうが作家は書くしか生きて行きようがないの。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
あ、今気付いた。250冊ってのは年じゃなくて月ね。月250冊。ここ大事。読者と出会える機会があるだけまだ電子書籍の可能性は否定できないよ。それに電子で売りながら紙で売ることも出来る。そういう時代だもん。うちはフリー公開まで組み合わせてる。やりようはまだあるよ。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
あとね、自分の本が売れない、って弱音吐きたくなるのはすごくわかる。私もよくそうなるから。でもそこで勇を鼓して買って!読んで!って叫び続けるのも作家の仕事のうちだと思うのよ。そういう死に物狂いの存在が私は作家だと思ってるからね。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
あと電子書籍、これしか売れてない私でも、自分の印税統計取ると確実に増えてるもん。これ、めちゃめちゃ遠くないうちにうちですらただのバイトと同じぐらいになりそうな伸び率だもん。実はもっと稼いでる人もいる。既存出版に原稿塩漬けされてるままにするのは勿体ないよ。
— 米田淳一/NovelJam2018編集参加 (@YONEDEN) 2018年2月6日
で、話は最初に戻るけど、電子化したって意味が無いってのは正直、間違い。確実に販売ルートが一つ増え、目に留め手に取る人との接触機会が増える。これって概念的には、新聞広告を出す時に1社のみに出すのか、複数社に出すのかの違いって感じ。ただ電子書籍の場合、紙媒体の書籍とは販促方法が違ってくるので、同じように考えていると期待外れの結果となる。電子書籍化すれば誰もが目に留めて購入しようと考えるわけじゃない......って上に挙げたホームページ黎明期と同じだな。
実は今件の話、ネット上の媒体レベルでもいえること。電子書籍でも1つのシステムに対してのみ提供するのではなく、複数システムに提供してみるべきってところ。アマゾンのキンドルだけじゃなく楽天とかdブックとかブックライブとかDMMとか色々あるよね。そして読み手はそれらすべてを利用しているわけじゃないから、複数システムに配信すれば、それだけ読み手との接触機会が増える事になる。
まぁ、この辺りは上で指摘されている通り、ウェブコンテンツにおける戦略と変わらない。その辺り、紙媒体の書籍とは大きな違いがあるので、大変かもしれないけどねえ。
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