トランプ氏、日本などが貿易で「殺人」と非難 対抗措置を警告(AFP=時事) - Yahoo!ニュース https://t.co/MRfmuaGPD8 @YahooNewsTopics 誤訳ですよとツッコミ入れました。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月14日
「他国に利用されてばかりではいられない」と述べ、「わが国は対中日韓で巨額を失っている。これらの国は殺人を犯しながら逃げている」と指摘。
今朝起きてみたらこんな感じの驚くような記事が目に留まり、ちょいと違和感を覚えて確認したら、AFPそのものでは原文は見つからなかったものの、ロイターで
すでに話題になっていたのね... .@tyurukichi_AA さんの「読売新聞「「日本など『殺人』」トランプ氏、貿易巡り非難」の見出し記事⇒検証⇒あり得ない誤訳でした。」をお気に入りにしました。 https://t.co/HOlT9RxK6r で、これってAFP=時事とあるので、AFPの記事を時事が訳したわけだけど、英文のAFPの記事が見つからない。まぁ、語りの内容そのものは上にある通りロイターなどでも確認できるので、やらかしたのは時事の可能性が出てきたな......と思ったら、
トランプ大統領の「They've gotten away with murder(彼らは好き勝手やらかしてきた)」を『彼らは「殺人」を犯しておきながら許されている』と大誤訳をしたまま報道し続けている【フェイクニュース報道機関】読売、日テレ、AFP 『get away with murder=好き勝手にする』って慣用表現(殺人と無関係) 『get away with murder=好き勝手にする』って慣用表現(殺人と無関係)は「研究社 新英和中辞典」にも、「小学館ランダムハウス英和大辞典」にも「英辞郎 on the WEB」にも載ってるからね。アマチュアのBlogならともかく、報道機関が「珍しい表現だから知らなかった」って言い訳効かないからね__ 誤訳はいろいろあるだろうけど、【「米大統領が日本を殺人半呼ばわりした」との大誤訳】が記事の見出しや副題等にバンバン使われている状態って、控えめに見ても超やばいミスで「フェイクニュース」と言われても仕方ないレベルで、日米関係に悪影響及ぼしかねないミスだと思うのよ__ https://t.co/W6KYBE5hWk 読売新聞の2月14日夕刊一面の「よみうり寸評」も誤訳を元にして書かれていました。繰り返しになりますが、トランプ大統領は日本を名指しで「殺人を犯して許されている」等と言ってません。「(経済的に)好き勝手やってやがる」が意味として正解です。誤報内容の詳細は画像参照。 pic.twitter.com/gWaoaBYVO8 (にしても、AFP&日テレ&読売新聞「殺人」大誤訳問題発生して丸1日経つのに、英語が得意なはずの国際問題の評論家とか専門家から「この誤訳ヤバくね?」って指摘が全然無いんだが...大丈夫か?) 『get away with murder=好き勝手にする』って慣用表現で"殺人"は全く関係ない。トランプ大統領の『They've gotten away with murder=彼らは好き放題していた』...新聞等の『"殺人"を犯しておきながら許されている』ってのは"大誤訳"...マスコミいい加減にしろ、北朝鮮前にして同盟関係壊す気か(怒) 昨年の トランプ米大統領が派遣した艦隊は「無敵艦隊」にあらず https://t.co/Fg3hj9oMpO もそうですが、日本の報道は「トランプ氏ならこんな乱雑な言い回しだろう」と勝手解釈して伝えているのが改めて分かりますね...そこまで質が落ちてるのは嘆かわしい話です。プレスでは無くオピニオン化。 あーあーあー pic.twitter.com/7hKeSRFqO4 なんかトランプ大統領の発言をあえてなのか「殺人」と誤訳して報道した報道機関のことが話題だけど、マスメディアの人間ってこれまで「文系だから!文系だからしょうがない!」って科学知識・理系分野のこと間違っても言い訳してたが、「翻訳」っていう文系分野ですらまともにできないの致命的じゃね? 理系分野も文系分野も誤りばかりなら、彼らの扱う「情報の価値」って極端に価値目減りすると思うのだけど。 そして、この類の慣用句はちょいと調べれば、さらに文章の前後を読めば、直訳してよいものか否かはすぐに分かるはず。というか、分からなければ商売としてやっている立ち位置としては失格でしかない。 多分に「乱暴者のトランプ氏だから、こんな言い回しでいいだろう」という思惑が書き手にあるように思わざるを得ないんだよね。論説とか物語としてはそれもありだろうけど、報道でそれをやっちゃいけないんだよな。これってもしかして「報道しぐさ」というものなのかしら。
一応ツッコミのコメント「スラング、慣用表現の類として「好き放題していた」「ほとんど何のペナルティも与えられずにやりおおす」であり、そのまま直訳するとは何事か」と説明をしておいたのだけど、昨日当方が寝た後に各方面ですでに同じような指摘が成されていたようだ。
→研究社 新英和中辞典 https://t.co/y2GinSZpHc
→英辞郎 on the WEB https://t.co/7KzVbPkVMV
→小学館ランダムハウス英和大辞典 https://t.co/hLslcuUprM https://t.co/fdBHjJkZ1T
一応ツッコミのツイートをいくつか、翻訳に関わるエビデンス関連も併せて覚え書き。昨年の「無敵艦隊」同様、トランプ氏ってその行動性向からスラングとか慣用句を使う傾向がある。これってリベラリストな人は嫌うだろうけど、本人の性質上仕方ないのと、不特定多数に直接訴えかけるとの観点ではむしろメリットですらある。専門家による専門用語では無く、一般的な用語で語るのと発想的には同じ(そのような意図で使っているのか、結果としてそうなっているのかは誰にも分からないけどね)。
コメントする