米国の銃撃事件と政治的な動きと

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先日の米国での学校における銃乱射事件で、被害関係者や政治家らがトランプ米大統領が悪い共和党が悪いNRA(全米ライフル協会)に牛耳られている云々という話や運動を立て続けに成しているのに首を傾げていたところ、こういう話が。まぁ、NRAというと諸悪の根源で世界支配層的に数兆ドル単位の資金を政治家にばらまいているようにイメージされているけど、その実態はいずこにありや。


電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのもみんなトランプが悪いのよ、的な論評展開は、日本における現行政権や社会体制に向けた報道やら「専門家」やら一部政治家のそれとよく似ている。感情論や勢いや現場のちょっとした声(先日の【「早まった一般化」「過度の一般化」というのだな、あの手法って】を参照)で扇動して叩くってのは、正直野蛮で非知性的な感は強い。事実も理念も統計もすべて吹き飛ばしてしまう。


この類の話を日米を問わず報道も専門家もほとんど成していない、それどころか勢いにかまけてバッシングをしている、せめて冷静に実情を見て分析し伝えるところは無いのかと考えると、いわゆる確信的利益のためには何でも利用するし、他のもの(情報の信ぴょう性とか自分の信頼とか)がどうなっても知ったこっちゃないってところになるのだろうなあ、と。「オバマ政権初期は上院下院ともに民主が多数派だったから銃規制は余裕でできたはず」この一文だけでも、今のお騒ぎは沈静化してもおかしくないのだけどね、理知的な思考を持つ人なら。

先日もちょいと愚痴ったのだけど、現場の声や感情論が優先され持ち上げられ評価され、冷静な分析が蔑ろにされているってのを改めて強く思うのだよね...。どうにかならないかな。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月20日 07:53に書いた記事です。

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