60~90年代の日本の音楽が世界的に注目を集めるようになってきていますが(ゲーム音楽だけじゃなくポップスやジャズなどもそう)、でも何故今なのか、何か大きな転換点があったのかということがずっと気になっていたところ、Nick Dwyer @NickDwyerが「YoutubeのAutoplayだよ」と教えてくれました。
— hally (VORC) (@hallyvorc) 2018年2月20日
「欧米人の大半は日本語検索できないから、日本の音楽なんて長らく掘りようがなかった。そういう人にYoutubeの『次の動画をAIが選んできて自動再生する機能』が、日本の音楽をもたらした。あれで初めて日本の音楽に触れて『なんだこれすごいな!』ってなる人が増えたんだよ」と。なるほどなあ。
— hally (VORC) (@hallyvorc) 2018年2月20日
統計的なものがあれば裏付けが取れるのだろうけど、その類は無いのであくまでも「そうかもしれないね」以上の確証度は無いのだけど、現状のシステムがそうなっているのと、逆に自分達が利用している時に海外の音楽などへの興味関心、気づきもまた同じ仕組みで得られることが多いので、納得ができる話。
YouTubeという動画サービスが世界規模でのインフラ的立場を得るようになると、利用者も膨大になるし、地域制限のハードルもあるけど多くは遠く離れた他国の文化を動画の形で取得できるようになる。無論当たりはずれはあるし、虚偽やネタ的なものも多いけどね。
で、アマゾンや楽天を利用している人ならすぐに頭に思い浮かべるであろう、利用性向や各コンテンツの特性を加味した上での関連動画や類似動画のお披露目は、新たな世界へのドアのノックの動機付けとなる。いわゆる「気付き」というもの。確率論としては高くないけど、利用者、利用回数が膨大なので、結果として相当なノックの数になる。開けた先がよいモノならば口コミで広がっていく。ネットサービスだから口コミもしやすい。なるほど感。だからこそ、ぱっと見で興味を持たせるようなサムネイルは、YouTubeでも大切なのだな、と。
なるほど。外国人が日本の音楽を聴くようになってきた。日本人がYouTubeで海外の曲も聴くけど日本の曲も聴く、ナレッジフラグができて関連動画にでる。Youtube 最大の流入元は関連動画ですからね。 https://t.co/e8hPVVgKkl
— 遠藤諭 / 角川アスキー総研 (@hortense667) 2018年2月21日
レコメンドによるナレッジグラフで国内コンテンツへのリーチが増えている例は、Netflixも報告していますね。(彼らは、そう言うことでコンテンツを集めたい側面は否めませんが)言語バリアによって届いていなかったものが、海外の人に再発見されているのは間違いない。 https://t.co/w5xOAr53nH
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年2月21日
YouTubeの関連動画は単純な協調フィルタリングのよる部分も大きいかも知れませんけどね。オーディエンスの行動でコンテンツが堀りかえされるのは面白いですよね。 https://t.co/06C2FsJoJj
— 遠藤諭 / 角川アスキー総研 (@hortense667) 2018年2月21日
「おすすめコンテンツ」というと広告じみてウザったいというイメージが強いけど、適度な頻度と量ならば、生活の充実を底上げしてくれる機会が増えることになる。まさに「知らなかったよ、こんなの......」の世界。
しかも動画視聴ならば、アマゾンの時のように「高くて買えない」「米アマゾンなのでそもそも手が出せない(買えないことは無いけど面倒くさすぎる)」ってこともなく、その場でさくりとリンクを押せばオッケー。色々と考えさせられるものではある。
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