人手不足感は大企業の方が大きい

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帝国データバンクが発表した、定点観測的な人手不足感の実情。人手不足の状況に陥るってのはいくつか、そして複数の原因があって、定年退職で退職したとか、他社に転職したとか、業務拡張の必要性があって人手がさらに追加しなきゃならなくなったとか。定年退職や他社に引き抜かれたのならともかく、業務拡張のための人手不足ならば、景況感が後押ししている結果なのだから悪い話ではない。

で、この類の話では中小企業の方が人手不足感が強いような気もする。大企業は好待遇で人手をすぐに集められるけど、中小企業はそうもいかないよね、的な。景気ウォッチャーのコメントでもその類の話はよく見かける。けれど実態としては、大企業の方が人手は足りないとの認識が強い。

あるいは中小企業は不足した人手を補充するのをあきらめてしまった可能性もある。けれど少なくとも今統計ではその類は出てこない。大企業は人手を集めて業務拡大をしたい的な面欲が多分にあるのだろうな......って人手が集まらなければ、さらに機械化・自動化が進みそうな気もする。

今件で「正規がまだ足りないってのが多々あるのに、それでも非正規も足りないってどういうことだ。だったら正規を補充しろ」という意見があったけど。それはそれで一理あるのだけど、要は非正規での業務と正規の業務それぞれにおいて、人手が足りないということなのだろう。非正規の業務の部分を正規に行わせてもよいのだろうけど、業務体系的に問題が生じたりする場合もある。繁忙期と閑散期の問題とか、業務時間の問題とか、ね。昔の仕事の構造のように、全員が正規で雇えるっていうような産業構造ではなくなっているのが実情ではある。

まぁ、労働力の流動性がもう少し高ければ、この辺りも随分と変わってくるのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月23日 06:44に書いた記事です。

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