若者の死因、自殺が1位...「死にたい」「消えたい」SNSに氾濫(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース https://t.co/imIkBxhOdz @YahooNewsTopics
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月27日
人口動態などの各種統計でも、日本の若年層における死因のトップが自殺であるということは明らかにされている。ただこれって声高にその理由と共に語られているけど、以前から首を傾げる話でもある。数理的な解説の類があまり出てこない。一部のみを切り取った、そんな雰囲気。
他の死因はどうなんだろう、それらが他国と同じぐらいで自殺がずば抜けて多いのなら、確かにそれは問題だろう。だが一方で、死因が自殺によるものの値が他国とさほど変わりは無く、他の死因が少ないのなら、相対的に自殺がトップに来るのは致し方なしということになる(それらの死因を肯定しろ、という意味では無く、騒ぎ方が扇動的だよねということ)。
文化的に日本をはじめとしたアジアでは集団の中の一構成員としての自分の存在に価値を見出す傾向が強く、個人主義というよりは集団の構成主義的な感が強い。ネジ的存在を是とするようなもの。また、人が持ちうる攻撃的なエネルギーを外に向けるのではなく、内に向けてしまう傾向も日本では強い(これについては理由が分からず。何か社会文化的な原因があるのだろうか。それとも「全体の一員」としての認識が強いので、全体としての他人を壊すような衝動は本質的に否定しがちなのだろうか)。
自殺対策白書 https://t.co/8vQMPjL5nW より、諸国の若年層自殺死亡率。日本は高めですがずば抜けてというわけでは無く。景況感や文化的傾向、さらに他の死因での死亡率が低いのが、若年層の自殺死亡率がトップにある理由なのかもな、と。 pic.twitter.com/AeVGxneGD3
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月27日
ちなみに同白書から、日本の年齢階層別・自殺死亡率推移。 pic.twitter.com/3I3VKN5GC7
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月27日
で、この類のお話は「今後精査して新規に記事として書き上げたい案件」リストに入っているのだけど、なかなかまとまった時間が取れない。ネット上のデータをあれこれするのって、現場で云々する人から見れば簡単でちゃっちゃっとできるように見えるけど、それこそ砂場で特定の砂粒を探すような思いで掘り込みをしなきゃならないし、検証もしなきゃけいない。空振り三振ってのも日常茶飯事。大航海時代の冒険船みたいな話なので、まとまった時間と色々な余裕が必要となる。
その時の覚え書きも併せ、ちょいと調べてみたのがこんな感じ。先進国でトップとあるけど、韓国やロシアはどうなんだろう、フランスもほとんど同じだよね、的な感はある。また、日本国内に限って動向を見ても、若年層よりはむしろ中堅層の方が高くないかな、これという感は強い。20歳未満にいたっては低空飛行なので、これ以上下がるのは難しいレベルに達している。他の死因による死亡事案が少ないので、相対的に自殺が上がってしまうという仮説は、あながち的外れでも無い気がする。無論、対策を怠るな、ないがしろにするな、という話では無いのだけど。
似たような話は死因のトップにがんがついていることで「日本はがん大国だ」とか「震災でがんによる影響が」という話。他の原因による死亡事例が減ったので、相対的にがんの死因が増えたまでの話。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月27日
主要死因別に見た死亡率をグラフ化してみる(1899年以降版)(最新) https://t.co/3gS3D3951W pic.twitter.com/8aL3qDokye
老衰による死も増えているのです。 pic.twitter.com/Dmv3cTSi9j
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年2月27日
似たような話はがんにまつわる事例でもあったりする。他の病理による死亡例が減っている、がんの治療法はなかなか見いだせないでいる、結果としてがんによる死亡率は増加してしまうというもの。要は高齢化に伴うものでしかない。似たような病理による死亡として、高齢者によるものが多い心疾患や肺炎が増えている、さらにそのものずばりな老衰も増えているってのが証拠の一つではある。
まぁ、この辺りもおいおい片付けていきたいものだけどねえ......。
コメントする