【130AC】4人に3人は「お金持ってるけど、でも」... 万引きした人の所持金と心理的背景をグラフ化してみる https://t.co/Kc7Mpyg0IS
— ガベージニュース (@gnewscom) 2018年3月21日
先日アクセス解析の際に出てきた上位アクセス記事。2009年に警視庁が発表した万引き高齢者の実情報告書を基にしたものなのだけど、そういえばこの調査って新規に行われていないのかな、定点観測的なものじゃないということなんだけど、そろそろどうだろう......と思っていたのだけど。
「高齢者による万引きに関する報告書」の策定について 高齢者の万引きの実態と要因を探る(2017/03 東京都) https://t.co/BVpMOJB3oC
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
高齢者(65歳以上)の刑法犯検挙数の72.3%が窃盗。そのうち79.3%が万引き。逆算すると高齢者刑法犯の57%が万引き。 pic.twitter.com/m5RwEe6UnU
調べてみたら似たような調査が2017年3月付で発表されていた。まぁ、色々とごちゃごちゃした内容だし、被疑者に聞いた話の方の調査結果は標本数が2ケタしかないので統計上のぶれが多分に予想されるので、ここでさらりと触れておくのみに留める、と。
高齢者の刑法犯の6割近くが万引きってのは結構衝撃ではある。
万引きの件数は実件数、対年齢階層人口比でも減少中。 pic.twitter.com/dz4ryUnDqF
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
万引き被疑者の犯行動機。高齢者は「お金を払いたくない」「生活困窮」が多い。次いで「許されると思った」「空腹」。 pic.twitter.com/diEjlCQbZj
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
万引き被疑者への調査。高齢者は自分がつかまると思ってなかった人が多い。防犯カメラは気にしない人が多い。Nが2ケタ台でぶれがあるので要注意。 pic.twitter.com/592nraIKp7
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
一般高齢者と比べ高齢者被疑者は体力、容姿、生活への不安感などの点でネガティブ度が強い。 pic.twitter.com/5Whw1Qzksf
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
高齢被疑者は万引きの原因を他人のせいではなく自分のせいだと思っている感が強く、見つからないものだとも考えていない。他方、出来心でしてしまうとの思いも強い。ただし「昔なら見つかっても警察には通報されない」的な想いがやや強い(「どちらともいえない」回答率が高い)。 pic.twitter.com/fagiv5YCMB
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
万引きした場所はスーパー、コンビニの順。時間帯はまちまち。食料品や飲食類、菓子が圧倒的。動機は「その他」以外では「スリル・好奇心・ストレス解消」が最大。 pic.twitter.com/DoutFA7myx
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月21日
ざっと見た限りでは高齢者の万引き事案は、自分で悪い事だと強い認識を持っていても、それでもやってしまうってのが多々ある。「お金を払いたくないから」ってのは他の年齢階層でも多いから高齢者特有のものか否かはさておくとして。つかまるとは思っていなかったとか元々の性質としてネガティブ感が強いとか、自分の内に持つ否定的な想いを万引きに転嫁している雰囲気。
万引きの場所としてはスーパーがもっとも多いけど、これは対象物が食料品や飲料が多分にあるからに他ならない。漫画やドラマなどで描写されるのと同じ。
万引きが店舗に与える影響というと本屋の話がよく知られているけど、食品にしたって状況にあまり変わりは無い。そもそも窃盗という犯罪行為に違いは無く。再犯防止、犯罪予備軍の足止めは十分考察されるべきではあるけれど、同時にやってしまったことに関しては、分析と共に相応の対応をすることも欠かせないのだろうな、と。
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