大卒内定率は過去最高の91%に

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厚生労働、文部科学両省は16日、今春卒業する大学生の2月1日時点の就職内定率が前年比0.6ポイント上昇の91.2%となり、過去最高を更新したと発表した。

詳細は厚労省の 大学生の就職内定率は91.2%(2月1日現在)と調査開始以降同時期で過去最高 www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197610.html から確認できます。概要は


・大学(学部)は91.2%(前年同期比0.6ポイント増)
・短期大学は89.9%(同1.4ポイント増)
・大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では91.6%(同0.7ポイント増)
・大学等に専修学校(専門課程)を含めると91.0%(同0.8ポイント増)

です。また本文中にも指摘がありますが、企業の採用意欲は盛んになっており、その実情は景気ウォッチャー調査の各企業のコメントからも多数うかがえます。

なお中高生の新卒者動向ですが、高校生の就職内定率は94.3%と前年同期比0.3ポイント上昇、中学生は求人倍率1.89倍となっています。


厚労省から定期的に発表されている、大卒者の内定・就職率の最新情報。お昼ぐらいまでには本家サイトで解説記事を挙げたいなあと考えているけど、ともあれ速報的な形で。コメントを見ると非正規がとか新卒以外がとか中小企業がというネガなコメントも多いけど、それじゃこれまではどうだったんだと考えると、「だから何?」という返し以上の言葉が見つからない。そもそも良い数字が出てひねくれた反応を示すのは、人としてよろしくない。

今件は内定率に関わる話のみの報告書で分析などは一切なく、他のデータも出ていないけど、例えば先日発表された景気ウォッチャー調査のコメント部分を見ても、企業の採用意欲は異様なまでになっている。前世紀のバブル時代の時もこんな感じだったのかもしれないと思うのと共に、当時における中小企業でも「自分達の条件じゃ人が来ないかも」「条件を良くしたら儲けが出ないからイヤだ」という話はあったのだろうかと、気になったりする。さすがにそれぐらい前のデータは無いか。

求人する側は求職する側の思惑をどれほどつかんでいるのかが問題なんだよね。デフレ時代は逆の方向性が支配的で、求職側は求人側の思惑に従え、文句を言うな、内定取り消しは仕方が無い的な考えが支配的で、それが環境の変化で立場が逆転したまでの話。

今後内定率は統計上の誤差やぶれで多少の上下はあるだろうけど、大よそこれぐらいの数字を維持するのではないかな。環境に変化が無い限りは。それに連れて、自然淘汰が生じるまでのお話。

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このページは、不破雷蔵が2018年3月17日 06:56に書いた記事です。

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