ソフトを売る方は「これ使えば簡単にできる!」て宣伝するけど、このソフト使って成果物で商売する方は技能売ってるので、あんまり簡単簡単言うと、お客様に「簡単なんのになんでこんなに高いんですかー」「CGでちょちょっとやってよ」みたいな事を言われてしまう諸刃の剣な気がするんだ。
— 量産型ボンクラーズ総長 (@compon) 2018年3月5日
これは単純に3DプリンターとかCG関連のソフトに限らず、購入者が何らかの操作を実際に行うツール全般、特にデジタル系のものに言えることではある。商品を売る側、特に営業側は利用ハードルが高いってのが購入時の判断において障壁となることを知っているから、簡単に誰もができるなんてことをセールスコピーとしてぶん回している。
本当にそのコピー通り、ちゃっちゃっとやってできてしまうものもあるけれど、デジタル系のものは多分にそんな感じで出来るものはほとんど無かったりする。大昔に存在していたパピコンという愛称のパソコンは「ジャンケンポン、カセットポン」というキャッチコピーで気軽にゲームが楽しめるパソコンをアピールしてたようだけど、それぐらいのシンプルさで無いと......という気がする。今ならネット接続をしなくて済む家庭用ゲーム機ぐらいの簡単さ。テレビとつなげて電池を入れるなり電源を差し込んで、スイッチを入れればオッケー、ぐらいな。
以前、デジタル系、創作系のお仕事に関して対価が不当に安く見積もられる、タダでやってくれとアプローチしてくる人は少なからずにおいて、創作は自分で好きだからやっている、仕事は苦労するもの、だから苦労していない創作はタダでやるべきだ的な図式があるという話をした。それに加えて、常日頃からデジタル系のセールスコピーとして、すぐにできる、安価でできる、誰でもできるって言葉が多用されているのも一因では無いかなあ、と感じたりもする。
テレビとか雑誌で、ちょいちょいと出来ちゃうって書いてあるじゃん、だからできるでしょ? みたいな。まぁ、この辺りは統計の取りようがないのだけど、信ぴょう性は多分にあるのではないかなあ。
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