家計調査の単身世帯の動向で、どうも携帯業界のこれが影響したらしい結果が出ているというのは何とも...... pic.twitter.com/4wUeoOMqUE
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月10日
明日以降ちょいと中断しちゃうことになるけど、先日2017年分が公開された家計調査のお話。本家での【単身・二人以上世帯における外食利用動向をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(最新)】でも触れているんだけど、2016年から2017年にかけて、単身世帯の外食関連で奇妙な動きが出ている。
具体的には外食の頻度がグンと跳ね上がっているのだけど、支出が思い切り減っている。「外食の販売単価が下がっているのでは」という結論に至りがちだけど、外食産業の報告書の限りではむしろ客単価は上がっている。しかも二人以上世帯では利用頻度がちょい上がり、支出額もそれなりに上がっている。単価が下がって行きやすくなったという仮説には当てはまらない。単身世帯は単純に利用性向が云々じゃない。
で、何が原因として考えられるのだろうかと色々と調べたところ、どうやら引用した携帯電話会社各社のキャンペーンがありえるのかな、と。
牛丼だのハンバーガーだの、携帯電話各社のコラボ企画では外食と手を結んで自社端末を持っているのを証明出来たら割引とかタダってのが多々ある。タダの場合は購入じゃないから家計調査の購入頻度にはカウントしちゃいけないようなんだけど、調査票と併せ見るに回答者が「スマホ使って手に入れたのだし、スマホそのものは有料なんだから、その場での支払いはゼロ円だけど、購入したも同然」と判断した可能性は多分にある。そもそも、お歳暮のような個人的な贈呈品は別として、ショップから食品をその場でのやり取りとしてはタダで受け取る、けれど端末が必要って状況は、想定自身がされていない。
裏付けを取れるデータが見つからないので確定話では無いのだけど、単身世帯に限り外食の利用が異様に増えて、しかもそれに反して支出が減っているとなれば、単価が安いものを食べた機会が増えたと考えるしかないからねえ......。マクドナルドに客が戻ってきた、とも考えたけど、同社の単価が思いっきり下がったという話は無いし。
コメントする