「言葉は通じるのに話が通じない」この奇妙な恐ろしさはどこにでも転がっている

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「言葉は通じるのに話が通じない」。藤子F不二雄先生のSF漫画「ミノタウロスの皿」でのあまりにも有名なセリフまわし。だけどこれって、意思疎通のハードルが下げられたソーシャルメディアを利用していると、本当に頻繁に遭遇する話ではある。単純な勘違い、思い違いというのならまだ救われるのだけど、確率論的にそういう類の対話ができない人が存在して(精神疾患的に何らかの表現があるのかもしれないけど、当方はその方面の資格を持っていないので言及はできず)、そのような人達が普通の人の顔をしながらワケの分からない、話が通じないやりとりを強要してくる。

街中を友達と雑談しながら歩いていたら、突然宗教染みた人が手をつかんで話に割り込んでくる、それぐらいの恐怖がある。しかもぱっと見では普通の人にしか見えない。隣近所に突然ジェーソンが引っ越してくるぐらいの怖さ。

確率論的にこういう存在がいる、そのような存在と接触してしまうってのは、世の中の常として仕方が無い。ハードルが低くなっているのだから、触れてしまう可能性も高くなる。人のリソースが無限に用意され、精神も神のような寛大さを持っているのならいつまでもどこまでも相手をしても良いのだろうけど、残念ながら人にはそこまでの余裕もなければ精神も鍛えられていない。なので、そういう人達の相手はせずに「よかったね、ほんとにほんとによかったね」「お前がそう思うのならそうなのだろう、お前の中では、な」と脳内でつぶやきながら、そっとミュートをするのが一番簡単で確実で正しい対処法。お金をもらっているわけではないのだから、いちいち対応する義務は無い。


まぁ、要は「ぐぐれ」ということではある。検索の仕方が分からないならまずはそこから聞きましょう、あるいは書籍などで調べてもいい。ただ、何もかも自分の思う通りにならないのはいやだから何とかしろってのは、どこぞのお大尽様でない限り無理。あるいは「ここから先は有料です」的な。相手の事を調べずに取材をしてくるとか、スットコな話も結構見聞きするようになったけど、この類のがトレンドなのかな、ツッコミが入って無いから楽できる方法としてテクニック的に扱われているのかな。

今件に絡んで類似事項として。特にLINEなどでリアルな知り合いとチャットをし慣れていると誤解しやすいものとして。文字での意思疎通ができるとなると、相手は自分のことをよく知っている、学校でもよく会う幼馴染とか近所の人のような錯覚をしてしまう。しかし実際にはそうではない。

たまたま街中で道順を聞かれて答えたら、突然ため口になって付き合っている人いるとかどこか呑みにいかないかとか、家に連れてってよとか、好きな映画は何とか聞かれるようなもの......ってああ、これあれだ。人さらいとかナンパ師と同じパターンなんだ。そりゃ不快にもなるわな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年3月26日 07:58に書いた記事です。

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