よく「公務員の仕事は、お役所仕事で融通が利かない」「もっと民間のように機動的に」という批判があるんだけど、公共性や中立性を維持するために、手間ひまがかかるという仕組みのうえの特性もあるわけで、自分は公務員に民間と同じ効率性を求めるべきではないだろう...と思ったりする。
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2018年3月27日
結局お役所でフル接待レベルの柔軟性、融通性を求めるのは、上手い使い方を学ぼうとしない怠惰性によるものか、牛丼屋で高級レストラン並みとか回転寿司で回らない寿司とかコンビニで高級呉服店レベルの接待を求めるのと同じなのですよね。相応の対価を支払うか、自分が努力するしかない。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年3月28日
以前言及した「公的機関を活用するのには工夫がいる」とか先日の「公的補助の適用は色々とハードルがあってそれを個別個別のケースで使えるか否かを判断するのは、それこそ個人情報のすべてを役所に逐次投げまくっていて自由に利用できるような環境でないと無理」という話にもつながるお話。
柔軟性の無い、杓子定規な対応ぶりを「お役所仕事」と表現するけれど、限定されたリソースの中で公的事業を成していくためには、まさにそれこそが求められる。臨機応変にというのは良く求められる話だけど、それを許可してしまうと何でもやりたい放題になってしまうし、リソースもいくらあっても足りない。
結局のところ、限られたリソースの中でできるだけ多くの対象に対応していくためには、まさに「お役所仕事」であることが求められることになる。効率化、適正化ってやつだ。
時々上がってくるような高級ホテルでのエスコートレベルの柔軟性、融通性を公的機関の対応に求めるのなら、そうしてもらえるだけのノウハウを自分で身に着けるしかない。あるいはそういう対応をしてもらえるだけの対価を支払う(直接お役所に袖の下を云々ってのじゃなくて、代行業者や資格保有者に投げるって意味ね)。
税金を払っているのだから公的なサービスを受ける権利があるのは事実だけど、それは無制限のフルサービスを意味するものじゃない。それこそ1円でも支払っていれば自分は王様だ的な考えをしているのでは、という印象もある。この辺りは明らかな誤解というか、都合の良い勝手解釈なので、気をつけるべきなんだろうけどね。
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