クリエイターへの個人支援をサポートする「pixivFANBOX」が開放

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ピクシブが運営するイラストコミュニケーションサービスの「pixiv」が、「pixivFANBOX(ピクシブファンボックス)」を全クリエイターに向けて提供開始すると発表しました。提供開始以降、対象を一部のクリエイターのみに限定していましたが、4月26日から全てのクリエイターが利用可能となります。

昨日からちょいと話題に上っている、クリエイターサポートサービス「pixivFANBOX」の一般開放の話。すでにいくつかの類似サービスが展開されているけど、要は創作者の作品掲載の場と会員集めの場を提供し、その場での集金システムを運営し、マージンをいただくというビジネスモデル。オークションサイトの発展版みたいなものかなあ、と。

気になるマージンだけど、支援者からの支援金の5%が決済手数料として差し引かれる。他に2019年以降は5%がサービス利用料(マージンだな)としてかかる。併せて10%が差っ引かれるという話......なんだけど、消費税の問題とか、受け取り側の税制上の問題とかが書かれていないので、首を獅子舞レベルでひねってしまう。

あとはクリエイターに云々とあるけど、絵や小説はいいけれど、それ以外のはどうなるのだろう、的なものもあったりする。まぁ、数も多い絵とかpixivの主力コンテンツからアプローチするというのは間違っていないけどね。


当事者からの意気込みとか、色々な問題点の指摘とかをいくつかピックアップ。税制上の問題はホント、早急に解説が必要になるし、支援する側とされる側の心境上の問題ってのも大きな懸念。少額でも払ったんだから客だし、最大限のこちらが満足するようなものを出せや、ゴルァなんていうのが出てくると、創作者側には余計な負担となってしまうので本末転倒。むしろ中の人が語っているように、それとなく応援したい、その体現化の手法の一つって形になればいいんだけど。まぁ、掲載雑誌を買ってもいいけど、それだと支援の度合いが直接見えてこないし割合もほんの一部だから、だったら直接渡した方がいいよね、的な。

ただ、個人的には「互いに恩着せがましくしない」「お布施のようなものとして」という意見には大賛成だし、そういうレベルで出来ればいいよねとは思う。また、課金という仕組みは下手をすると気が引けるってのも理解ができる。以前指摘した気もするのだけど、これが一人二人ならいいけど、十人とか二十人となってくると、ふとその負担に気がついてしまう。雑誌を月に1、2冊定期購読しているのならいいけど、10冊も20冊も買っていたら......という感じ。

ならば事例にもあげられているけど、気がついた時に投げ銭をできるような仕組みがあるといいなあ、と。これもまた以前言及したけど、個人的にはアマゾンのポイントシステムをそのまま投げ銭システム的に使えるようなブログパーツを作ってほしいなあ、と。個人のアカウントと連動させて、そのアカウントのポイント残高がウォレット的な者になってるって感じで。ヤフーポイントを使って寄付をするとかって結構あるよね? あれと同じようなことを、それこそワンボタンでできるように。

技術的には難しくはないだろうから、やはり税制上の問題とか、アマゾン側のメリットの話ってことなんだろうなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2018年4月27日 07:50に書いた記事です。

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