周辺環境が変わっていくのなら、ビジネスの様式も変わらなきゃ対応できない

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出版業界が不調だ、雑誌も書籍も買われていない、本屋さんのそろばん勘定が合わなくなっている。まぁ、色々と出版周りの不調さは語られ、ビジネスモデルが対応しきれなくなって作者などがゴマ油状態となり、どんどん離反したりしている。多分に「本屋さんで買わないと困る」「今までの体制だとリソースが足りなくなるので手が回らない分は作者がやってね」という、一般企業ならちゃぶ台返しをされそうなお話が多々あるのは否めない......というかこれ、後継者問題で悩む企業の多分に見られる「これまで何やってたの」「周りが変わっていくのに何でそれに対応しようとしないの」というツッコミ事案とさほど変わらない。今では別説もあるけど、例の恐竜が滅んで行ったのと同じパターン。

その一方で「こういうのでいいんだよこういうので」とゴローちゃんが頭の中でエグザイル状態となるような話も出てきているのは幸い。新しい環境が浸透してそれに慣れるようになったのなら、既存のサービスもそれに合わせることでニーズをつかめるようになる。

今件のコミックDAYの仕組みはサブスクリプション的なものだと考えていいんだろうな。へそを曲げる、忌み嫌うサイドもあるだろうし、紙媒体なり単品購入がゼロでは無いのだら需要がそれのみというわけでは無く。新たな選択肢の一つとして提供するのは、良い方策に違いない。新聞なども大手五紙を縦横して閲読できるようになれば......と思うのだけど、それは無理だろうな。


似たような仕組みはマガジンウォーカーでも導入されている。まあ後は、出版社を横断する形でやってくれればありがたいのだけど......それは無理としても、将来的には雑誌社単位でサブスクリプション形式の立ち読み権を購入するというスタイルが確立するようになるのかな。


他方、電子書籍・雑誌でも読み方に関してこういう話がある。実のところデジタル系の文章や漫画の目線に関しては、従来型携帯電話の時代から色々と言われているのだけど、スマホとかタブレット型端末の普及で、問題はより切実なものになっている。雑誌は加工上の問題から難しいだろうけど、文章から成る書籍はハードルは低いんじゃないかなあ、と。

無論それなりのリソースは必要だし、劇的な変化は無いから、短期間的な費用対効果は見出し難い。けれど、読みやすい、使いやすいということが確定されれば、中長期的には大きな成果を見出せるはずなんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年4月 2日 07:19に書いた記事です。

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