「○○人材が□万人不足」ってやつ見るたびに
— いしたー (@sonicair) 2018年4月8日
「そう... 誰も,誰も育成する気がないのである!」
「育成したところで給与を払う気はないのである!」
「そもそも今いる人材にまともに給与が払われてないから不足したのである!」
って言ってる
先日最新版の結果分析を掲載した景気ウォッチャー調査の記事でも言及しているけど、ここ1、2年のコメント部分では、人材不足の深刻さが改めて確認できるコメントが多々見受けられる。単に深刻なのではなく、人材不足を嘆いている、愚痴っている側の多分が、その状況を正しく分析しないという点での深刻さ。人材が不足しているのは社会が悪い、政府が悪い、法律が悪い。自分達は悪くない、どうしてこんな目に会わなきゃいけないんだ、これまで通り(の悪条件)で人材が次々門戸を叩いてきて、好き勝手に切り捨てできる時代がやってこないのは納得がいかない、的な。
海外の人の留学生の就労問題とか、ブラック企業に関わる法律とか、中小企業への「特例措置」問題とか、話が上がる度に政府が悪い云々と指摘をする筋があり、それは一理あるのだけど。それも結局はそういう施策を求める界隈が一定数いて、影響力を持っているからに他ならないのだよね。その影響力を超えるだけの力を、反する側が明確にしなきゃ世の中は動かない、というか動かせない。
そして人材不足の解消には、結局のところ環境整備をしていくしかない。人材そのものも結局は人なのだから、よいところに集まっていくからね。今はその対象となる人材としての価値が無い人でも、良い環境が整備され続けているような分野であれば、そこに足を運んで学び、該当分野の人材となりたいと思う人が出てくる。要はよい環境を用意すれば、人材は育っていく。今の時点の状況改善だけでなく、将来に向けた改善も期待できる。それを投資というのだな。種は蒔かなきゃ生えてこないし、水やりや雑草抜き、害虫退治などの手間をかけなければ良い収穫は期待できない。
種も蒔かずに世話もせず、けれど果実が欲しいと駄々をこねているようなもの。
新卒が速攻辞めてしまい、最近の若い者は! とお嘆きの諸兄。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2017年4月20日
辞めた新卒の親が「じゃあ一緒に労基署へ行こうか」と言った途端に真っ青になって態度が変わった会社の話でもしましょうか。それだけ親の意識が変わってきたということだし、待遇を改めないと人はもう採れないという教訓でもあると。
これ先日会社のえらい人に申し上げたんですが「学生のレベルが下がってる」と感じたらそれは学生の質が落ちてるんじゃなくて「優秀な学生はもはや弊社を受けてくれなくなってる」と考えて早急に対策を打つべきなんですよね
— 父 (@fushiroyama) 2018年4月9日
人材不足というけれど、その不満を解消するだけの手立ては打ったのか、無いものねだりをして、それが叶わないと他の企業が悪い、社会が悪い、政府が悪い、法律が悪いと責任を他に擦り付けていないか。一度隅から隅まで、ここ半年ばかりの間の分だけでもいいので、景気ウォッチャー調査のコメントを読むことをお勧めしたい。いや、マジで。エクセルファイルで取得できるので、ざっと読みできるから、さ。
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