電子書籍が紙と同じ値段でいいか、というと「心情的にはノー」と思うけれど、大幅に安くなければいけない、とは思っていない。なぜなら本来、紙と電子書籍は「別のメリットのある媒体」なのだから。実際には売り方も違うので、実質的には電子書籍の方が安いわけで。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
そんなことないですよ。海外でもDRMのある書籍の方が多いです。コミックを中心に電子書籍化の比率は上がってきています。文字もので、非常に弱いジャンルがあるのは事実ですが。 https://t.co/s38CKf2Vu9
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
日本の電子書籍は遅れている、という人は、ほんとうに日本の電子書籍市場を知っているのだろうか、と思うことは多い。すごいとはいわない(改善点はやまほどある。ほんとうに)が、他の国々とは違う進化を遂げている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
昨日ふとしたきっかけで行われた、電子書籍や紙媒体の現状に関わるやり取り。何か確定したものが新たに見つかったとか素晴らしい発想に結論が行き着いたってわけではないけど、覚え書きとしてまとめておく必要があるにゃーということで。例の不法漫画アップロードサイト周りからの話かな、という感はあるのだけど。
日本が遅れて海外が進んでいるというのは、例えば日本における和食と海外での洋食を比べているような感じなのかな、という気がする。同じ食事だけどベクトルが違うだけの話だよね、的な。
DRMでストアが隔てられているのはクソだと思うし、レイアウトは弱いし、ノンフィクションを中心に文字もので全然出てこないジャンルはあるし、安売り競走ばっかりなのもどうかと思うけれど、日本の電子書籍には、きちんと「いまそこにある価値」がある。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
というかコミックの電子化率で言えば日本は多分世界の先頭を走ってる。今の固定レイアウトEPUBの仕様とか日本のコミックのために作られた側面が大きいはずだし。
— Jun Tajima (@JunTajima) 2018年4月12日
1点残念に思っているところがあるとすれば、「なろう」「Pixiv」などデジタルネイティブで生まれた作品が、結局大きなマネタイズを「紙の書籍を売る」ことで成功するロールモデルが出来上がってしまい、デジタルtoデジタルの道筋ができがあるのが遅かったこと。「斜陽」に見えて、紙はそのくらい強い。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
8年で日本の電子書籍になにが起こったか、という話は、いっかい本にまとめなきゃいかんのか、と思い始めた。そこにはがっくりするような話と、驚くようなバイタリティの両方があった、と思っている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
一言で言って「誤解」です。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
以下の記事をご参照ください。https://t.co/4pmjaHz2E6 https://t.co/v5crdj7lV9
「所有権じゃない」点、ほんとうにいつまでも出てくる。だから、DRMの問題はなんらかの手を打たないといけないのですが。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
今の電子書籍って大半が「図書館に入って特定の本を閲覧できる・借りられる権利」でしかないですからねえ...しかもその図書館がいつ閉館するか分からない。https://t.co/yBcJGGSBcr
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
「どのみち『買った』のを全部覚えているわけじゃないし、数年たてば忘れているからいいや」的な使い捨ての考え方が出来て成功したのが、iPhone等の小型情報端末におけるHDDでの話でしたが...音楽はともかく、書籍ではそれが許容されるのか否か。雑誌は半ば大丈夫な気もしますが。読み捨て的に。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
そのかわり、図書館(サービス)が続く限りどの端末でも、汚れず読める。終了のリスクについても、今は「同業者に引き継いでライブラリ資産は保持する」方向が基本になって来ています。 https://t.co/wD485SFUxr
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
不安要素としては、現状はまだ良いですが、数年単位で経過しプラットフォームの様式が変わった時に、コンテンツが継続対応くれるのか、という不安もあるかも、です。従来型からスマホにシフトした時のように。紙媒体はそのリスクが無いというのが長所ではあります。https://t.co/iwkn2wzw62
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
そのために、アプリとデータを分けているんです。アプリ型書籍・雑誌が急速に消えたのはこの辺の事情です。 https://t.co/lw5X41yAqg
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
引き継ぎは 、消費者保護の観点からも、事業者に責任を科すルールができてもいいとは思っている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
いや、カドカワにしてもアルファポリスも、まずは紙で非常に大きな利益をあげて、その中でいけるものが出てからアニメビジネスに繋げています。刊行点数が増えた今はおっしゃるような状況なのですが。アニメ化が増えたあたりからは、電子書籍も増えていました。 https://t.co/vNumnB4n2z
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
この辺、初期にアルファポリスが一切電子書籍を出してなかったとか、カドカワもわりと奥手な出し方(特に文庫でない判型のものは)だったとか、色々あるんですよね......
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
αポリスは元々そういうビジネスモデルで、電子書籍化まではあまり考えて無かったようですので...... pic.twitter.com/TIxL2xVDQA
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
「あまり考えてなかった」ところばっかりだったんです。コンテンツはデジタルから取ってきているのに。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
「考える必要が無かった」「考えても『後回しでいいや』というレベルの市場規模だと思っていた」あたりでしょうか。この数年で生じた大きな変化の予想までは出来なかったのかも、です。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
まさにタイミングと市場規模のなせる技(判型を大きくして単価が上がったのもこの頃)なので、理解はできるんですが、「こっちにも道が広がっている」と思って欲しかったなあ......というところでしょうか。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
αポリスのあの図は上場時の資料での話ですので、株主へのアピールのためにも、リスキーに思われるようなことは避けたかったという点もあるのでしょう。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
そのあと過剰在庫で苦しむのが、なんとも皮肉なところかなあ、とは思います。しかし、大手以外がボーンデジタルでガツッと儲けて成長した様は、お見事です。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
売ってる側に紙と戦うって話は無くなり「違うものだから好きな方を」となっても、いつまでも紙との対抗論が消えないのが電子書籍の不幸なところ。初期の論評本の多くが「紙は消える」だった悪影響かも。メディアが違うのだから、今後他(xR版とか)が出ても「お好きなものでお楽しみを」が基本かと。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
うーむ、税金を財源にアクセス量に応じて資金(報酬)配分される「国立(表面上)無償コンテンツ配信サーバー」のアイデアを今こそ持ち出すしかないのか。3年前に内部で頭の体操として提案したことがあるやつだが。
— 境 真良@GLOCOM&METI(あーりん推し/芸能人スキャンダルネタ要らない) (@sakaima) 2018年4月12日
配分を受けるにはコンテンツの登録が必要。そうして、日本にかなり完備された商用コンテンツの任意登録によるデータベースが生まれるという副次的作用もある。 https://t.co/zDcJisw6g2
— 境 真良@GLOCOM&METI(あーりん推し/芸能人スキャンダルネタ要らない) (@sakaima) 2018年4月12日
紙の本と電子書籍が棲み分ける、というのは、コンテンツのビークルとしての「本」があまりに優秀だからでもある。安く作れて読みやすく、意外と軽く、電源も必要としない。なによりコンテンツと必ずセットなので、起動時間がない。欠点は傷みやすいことと、かさばることくらい。(続く
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
他のメディアコンバージョンや、馬車が車になったり、紙の手紙がメールになったりした場合は、基本的に「新しいものが古いものを完全に上書きした」が、紙の本と電子書籍はその関係にない。だから、オーバーライドでなく棲み分け。将来、VR読書ができれば、その辺の事情も変わる可能性があるけれど。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月12日
電子書籍は、あれは、書籍を買ってるわけじゃなくて「毎月数十冊買っても溢れない魔法の本棚」「引っ越しするときに取捨選択をしないで済むマジックバッグ」を買ってるのだと思うんですよね。そういう広報をしたほうが物理書籍さんと戦わないで済むと思うのですが。
— 広報エリッサ (@loghorizon_TRPG) 2018年4月12日
ぶっちゃけるとアレか、データをクラウド的に共有化してどこの書店スタンドで購入しても同じデータにアクセスできるようにすればいいのか。スタンドによってアプリは変わっても。価格は紙媒体と同じように再販制云々で統一してもいい、好きなように変えてもいい。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
いや、これだと何か色々と無理がある。ただ、なんとなく頭の中でもやもやとしたものがあって、一連の話の流れでヒントがいくつか出ているような......。まぁ、専門家の方々にお任せして、こちらはネタとフラッシュとデータ出しに専念しませう。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年4月12日
そのへんの所有し続けたいと思えるもの、買ってまで欲しいと思えるものを選べてないんじゃないかなと思う。 https://t.co/I7ONarOjSV
— J・K=24 (@jeikeiikoru24) 2018年4月12日
所有権の問題とかフォーマットがばらばらだったりとか紙媒体前提のビジネスモデルが多々あったりとか色々と問題は山積しているけど、見方を変えれば問題が分かるってことは解決の手立てを考えることもできるわけで。飛行機ができたから船も新幹線も自動車も要らないよね、という事では無く。
紙には紙の、電子には電子のメリットがあるのだから、それを活かし続けるような手立てを講じれば、コンテンツである書籍や雑誌そのもの(媒体を意味しない。上に掲載されている内容)は、ますます広がりを見せ、ビジネス的にも......となるとは思うのだけど。おいたをするスットコがいると、仮想通貨みたいなことになりかねないけど。
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