離職率を減らすには、的なお話

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新入社員を迎える企業も多いこの時期、若い世代の早期離職の状況について考えてみたい。厚生労働省の調査によると、新規学卒就職者の3年以内の離職率は、大学卒32・2%、高校卒40・8%、中学卒67・7%となっている(2014年3月卒業者の状況)。企業規模が小さいほど離職率が高くなる傾向があり、従業員30人未満の企業では大卒でも半分が3年以内に離職しているという状況である。

各種データからも「大きな企業ほど離職率が低い」「高学歴ほど離職率が低い」ってのは統計的に明らかになっている。で、それは何が原因かっていうと色々とあるわけだけど、そのうちの一つが引用記事で指摘されている、ミスマッチの問題とか新人への教練の仕方の悪さ。

小さな企業だから新人教育の体制を整えるのは難しいっていう意見は理解できるけど、だからといって勝手に覚えろ、ゴルァっていのは無責任すぎる。崖から突き落として這い上がってきた者だけを雇用し続けるって姿勢では、離職率が高くなるのも当たり前の話......ってああ、そうか。そういう姿勢を企業側が示しているから、そして新人の学歴が低いほどその対応をすることが多いので、離職率も高くなるのか。書いている中で納得する結論が出た。スパルタ兼ライオンの子育て方式では、そりゃ離職率も高くて当然だし、例の「技は盗んで覚えろ」って言葉を正当化したのも理解できる。

あともう一つ大切な話としては、やはり記事で指摘されているけど、求人時に掲げられていた条件と実際の雇用条件に食い違いがある事。これは昔からある話で、昔は雇用されること自体が大変だったので我慢していたケースも多かったのだろうけど、昨今では「んじゃ辞めて別のところに」ってことになるので、離職のトリガーとなるケースも増えているのだろうな、と。

何にしても離職率の高さは、企業側の誠意...というか真っ当な対応が問題。しかるべき対応をしていれば、それなりに離職率は下げられるはず。自分がそういうことをされたらどう思うのか、そう考える所から始めてみてはどうかと。

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このページは、不破雷蔵が2018年4月23日 07:08に書いた記事です。

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