デジタル資料は『何処かにまだあるだろう』と思っているうちに探せなくなる感。
— 御蔵 (@okura_mikura) 2018年4月25日
これは以前から何度か取り上げている、物理媒体とデジタル媒体の情報の性質の違いによるものの派生的な話であり、実体験であるある的なものでもある。デジタル資料はとりあえず保存、としておいてどんどん貯めていくと、保存してあるという安心感で満足してしまい、実際に使う機会がほとんど無かったりする。
そしていざその類の資料が欲しいという時になっても、それをしまっておいたかどうかが分からない、覚えていなかったり、検索ワードで適切なものが見当たらなかったり、逆に候補資料が多すぎてどれが辺りか分からなかったりする。そしてもちろん、記憶媒体の物理的な破損をはじめ、ウィルスなどによるデータの悪意による欠損、さらには間違って不必要判断を下して消してしまうなど、物理的な資料同様に消える可能性もある。
iTunesで買った音源データとか、着うた・着メロの取得データについて、すべてを覚えているわけでは無いよね? それの拡大版みたいなことが起きている。「無くなっている」ではなく「探せなくなる」というのがポイントだな。図書館のようにきれいに分類されていても、自分が欲しいと思っている本がズバリ探せるわけでも無いのに......というところ。
@GOROman さんが12時間で書いた本買ったけど、内容も面白いけど、それよりも編集者の代わりにβ版を買った人に校正してもらって、その対価としてスペシャルサンクスに名前載せるっていう制度設計は天才の所業だと思う。https://t.co/zt7OtZzQ6r
— kotaro.t (@k4h4shi) 2018年4月25日
こちらはすでに行われている方法論かもしれないけど、この発想は無かったわ的なお話。先行β版を提供して、バグ取りをしてもらう。対価は出せないけど、協力者として名前をのせる......ああこれ、オンラインゲームでも似たようなスタイルは結構行われているのかな。協力者名を出すって対価以外に、正規スタートの際にキャラ引継ぎとか、特別アイテム提供とかいう場合もあるけど。
見方を変えればメディアは違えど、似たような方法論を流用するっていう手法と読むこともできる。この「書籍のβテスト」という仕組み自身はもちろん、一つの方法論を他メディアで用いるという発想は色々な場面で応用できそうだ。
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