「画面タッチお願いします」という指示に、「手のひら」でタッチして認識されず、困っているお年寄りがいた。たしかに「タッチ」だとそう思う人もいるか......。我々は無意識に「鋭く短時間で押す」ものと心得ているけれど、その認識は全員には通じていない。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月27日
まあ、要はそういうところに使うデバイスでは「鋭い押し方」を必須とする感圧式は使うな、「タッチ」でなく「押す」などと表現せよ、ということなのだろうけど。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年4月27日
タッチの意味合いの変化 https://t.co/YxswjcKqMm
— いしたにまさき - 5/14にスーパーコンシューマーユーザーイベント(mitaimon) (@masakiishitani) 2018年4月27日
環境の変化に伴い言葉が色々と生まれたり廃れるだけでなく、意味合いも微妙に変わってきたりする。そもそも言葉ってのは伝えたい情報を記録したり相手に伝えるためのツール、概念だから、少しずつ変化して当然の話。ただ、使っている当事者にとって、その変化を認識していない、気がつかないうちに変わってしまっているってことも良くある話。
今件で指摘されている「タッチ」も良い例かな、と。例えば「ハイタッチ」などで使われている「タッチ」とは明確に違うけれど、普段から「タッチパネル」のインターフェイスを使っている人には、「ハイタッチ」「タッチパネル」それぞれの「タッチ」の意味が微妙に違うってのは改めて認識しなくても分かっている。けれどどちらか一方の環境でしか生活していない人には、自分の常識で言葉の中身を判断してしまう。
無論こういう場合は、「ここで説明に使われている『タッチ』というのは、対象部分を少しの間指で押すことを意味します」と説明したり具体例を挙げて教えることで、すぐに理解はできるはず。実例を見せてもハイタッチのようなタッチを繰り返すのは、それはそれで問題がある。
他方、この「言葉の解釈の違い」を突き詰めて、これを知らない人がいるから、こう解釈してしまう人がいるかもしれないからとあらゆるパターンを想定して対処しようとすると、コラージュ写真で時折見かける、説明のシールで貼りつくされたスタンドコーヒーのようなものとなってしまう。どこら辺りを仕切り分けにする、妥協するかってのは、結構難しい問題なんだよねえ......。
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