銀行の役割の移り変わり

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無論すべての銀行がそういうものに変質していったとは言わないし、昔ながらの社会的存在意義を誠実に果たし続けているところも多々あるとは思うのだけど。銀行がバブル崩壊後、そして姉歯偽装問題で決定的に、異様なまでの貸しはがしをしたおかげで、企業からは致命的なまでの信頼喪失状態に。

以前も言及したけど、銀行はまず最初に、バブルなどでの貸しはがしに対して本当の意味での総括をしないと、資金余り現象とか企業の内部留保問題問題も解決しない。そうでないと、指摘されている通り「また景気が変動したら貸しはがしして俺らの首を絞めるに決まってる」と企業は考えるので、銀行から借りるはずも無く。

あるいは、銀行がやるべきものを取り行う、他の機関の創設が必要なのだろう。個人的には財政投融資のフルスロットル活用、公共機関の再構築などへの一斉投資がいいかな、とは思うのだけどね。


時代の流れもあるし、その流れにマッチするための変化が出来なかったせいでもあるけど、多くの銀行の内部要素の多分が、指摘されている通り、企業へのビジネスがし難い状態になっている感は否めない。企業が騙せない、もといビジネスができないのなら、個人を騙す、もといビジネスの対象とするしかない。少なくとも昔のように、銀行は前世紀のようなお堅い、信頼できる場所と断じることは危険だなあ、という感はある。

いや、昔からそういう部分も結構あった気はするのだけどね。銀行に限らず、警戒と自衛はどのような対象にも必要だと思うのだな。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月 6日 07:41に書いた記事です。

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