街から本屋がなくなるのが先か、取次が潰れて配本が成り立たなくなるのが先か、出版社の経営が破綻するのが先か、著者が出版社を使わなくなるのが先か、読者が本を買わなくなるのが先か、問題が多すぎて出版業界全体でチキンレース感がある。
— yu koseki (@youkoseki) 2018年5月7日
数量的動向を見るに音楽業界と似たような動きを見せているなあというのが、昨今とみに注目されている出版業界。デジタル化への進みは見えているけど、デジタルだけが万能ってわけでも無いし、一方でデジタル化へのシフトの際の稼ぎどころの仕組みが上手くいかずに、アナログで減った部分をデジタルで補えていない状態。
コンテンツそのものの需要は減っていないどころか増えているので、既存のビジネスモデルでは稼ぎにくくなったまでの話なんだよね。数字としては売上でしか追えないから縮小しているように見えるのだけど。
で、指摘されている通り、出版におけるどの経路がコケるのか、チキンレース状態に違いは無い......のだけど、どこか一つがざっくりとまとめてコケるわけでは無く、どの領域も少しずつ体力のないところとか方針転換が出来ないとか環境適応を断念したところが脱落して、歯すけ状態となり、現状で何とかなるところが残る、本当の意味での進化が果たされる感はある。
紙本の製本、紙、印刷的なクオリティもUSと日本じゃ大分違いますしねえ。Paperbackと日本の文庫本は似ても似つきませんよね。
— Anthony_Strike Team (@Nashijiru_Busha) 2018年5月8日
出版業界周りでは、先行している米国の事例を参考にした方がいいのかもしれない。ただ、紙媒体へのこだわりは日本の方が強そうではあるのも事実。そもそも指摘の通り、紙本の状況は日本と米国では大きな違いがあるので、簡単に比較はできない。まぁ、米国の本がすべてぺらぺらってわけでも無いのだけど。
とにかく昔の薄利多売でいっぱい本が売れてもうかって、まわしていけた時代をベースの体系になってるんで、出版社も作家も取次ぎも書店も、そうじゃなくなった現代にそのシステムでは無理。なんとかなってるのはほんのごく一部。みたいな話らしいです。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年5月7日
何年も前から私思ってるんですが、環境が激変して湖が干上がって船着場に水が来てないときに「漁師の個人的努力」とか精神論とか説いても無意味なのと同じ状況。そもそも漁船が出せないという。これまでと同じ立ち居地では干上がるのみ。場所を変えて別の方法を考えるか転職するかしかないかと。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年5月7日
ただ、かつては消滅するといわれたあのカザフスタンのアラル海が、多くの人々の尽力で一部で水位復旧していたとの報を見ると、だから世の中わからんわって思います。滅び消えたものも多いでしょうが、生き残るものもまたある。きっと出版界もそうなっていくんじゃないか、と思っています。
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年5月7日
直接つながりがあるわけでは無いけど、ほぼ同じタイミングで似たような語りがあったので併せて。やっぱり業界の各方面も、実情の環境に合わせて進化をしていく必要がある。進化が出来なければ滅びるしかない。
投資の世界ではよく知られている、ぬるま湯でのゆでがえるの話。今の出版業界全体は、そのゆでられている状態なのかもしれない。
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