本屋が先か取次先が先か出版社が先か

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数量的動向を見るに音楽業界と似たような動きを見せているなあというのが、昨今とみに注目されている出版業界。デジタル化への進みは見えているけど、デジタルだけが万能ってわけでも無いし、一方でデジタル化へのシフトの際の稼ぎどころの仕組みが上手くいかずに、アナログで減った部分をデジタルで補えていない状態。

コンテンツそのものの需要は減っていないどころか増えているので、既存のビジネスモデルでは稼ぎにくくなったまでの話なんだよね。数字としては売上でしか追えないから縮小しているように見えるのだけど。

で、指摘されている通り、出版におけるどの経路がコケるのか、チキンレース状態に違いは無い......のだけど、どこか一つがざっくりとまとめてコケるわけでは無く、どの領域も少しずつ体力のないところとか方針転換が出来ないとか環境適応を断念したところが脱落して、歯すけ状態となり、現状で何とかなるところが残る、本当の意味での進化が果たされる感はある。


出版業界周りでは、先行している米国の事例を参考にした方がいいのかもしれない。ただ、紙媒体へのこだわりは日本の方が強そうではあるのも事実。そもそも指摘の通り、紙本の状況は日本と米国では大きな違いがあるので、簡単に比較はできない。まぁ、米国の本がすべてぺらぺらってわけでも無いのだけど。


直接つながりがあるわけでは無いけど、ほぼ同じタイミングで似たような語りがあったので併せて。やっぱり業界の各方面も、実情の環境に合わせて進化をしていく必要がある。進化が出来なければ滅びるしかない。

投資の世界ではよく知られている、ぬるま湯でのゆでがえるの話。今の出版業界全体は、そのゆでられている状態なのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月 9日 06:55に書いた記事です。

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