情報を一次情報源から直接配信するという方法論

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新作の情報はSNSで流れてくる記事の見出しや、メーカー公式の生放送などで拾うもので十分に感じる。最近は公式サイトがとても充実しているし、体験版を出すという施作も多い。発売前のこの作品のココが面白いみたいな記事を読んでも、公式サイト以上の情報が得られるものなんてほとんどない。定期的にゲームソフトの発売日カレンダーを見て、欲しいソフトを早めに予約するだけで十分だし、見慣れないタイトルは公式サイトに飛んで内容をざっと確認してから買う

ゲーム業界の流れの一つとして、直接の一次情報を云々するのはメーカー自身がやっているしその方が確証性は高いから、専門誌などの雑誌の一部には二次情報ならではの価値を盛り込んで読み応えのあるものを提示するようになってきた、と。ビジネスモデルとしてそれがそろばん勘定的に成り立つのか否か不安だというのは、それはまさに然り状態。ゲームをコンテンツの一つと見据え、そこから派生した新たなコンテンツとして提供できれば、それはそれで面白いのだけど。その最終形態の一つがゲームをバックボーンとしたラノベとか漫画とか、なのかなとも思ったり。

で、指摘されている通り、昨今においてゲームの公式サイトや情報が充実してるのは、ネットで悪質に歪められて伝わってしまう対策ではある。無論メーカー側にそれなりの意識と体制が整っていないと、アレでナニなものになってしまうけど。分かっているところはしっかりとやっていたりするから頼もしい。米大統領の直接的な情報提供も、概念的には同じものだろう。下手に丸投げすると勝手解釈で間違った認識が公知されてしまうから、だったら確かな情報を直接投げてしまおう。......えーと、不特定多数に情報を分かりやすく簡素に伝えるという、メディアの役割が果たされていないってことでもあるのだな、これ。与えられた仕事しろ、と。


で、この辺の考えは実のところ、任天堂では随分と前から実行していたりする。ゲーム雑誌が自社の情報を色々と曲解して流すので(この時はまだまとめサイト云々って話は無かったかな?)、自分達で一次情報として流してしまい、デマカセが広まらないようにしよう、と。

まぁ、一次情報が意図的にフェイクを混ぜてくるリスクもあるし、読み手が正しく解釈できない危険性もある。本来はその問題点を解消するためのメディアではあるのだけど。その仕事をしないのだから、仕方が無いよなあ、と。少なくとも何かあった時に、一次情報を当たってメディアのスットコぶりを検証できるってのは、有り難い話には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月17日 07:02に書いた記事です。

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